今年一年振り返り②人生の大事な部分はガムテで止まっているガムテで止まっている

今年一年を振り返っています。やべーまったく年内に終わる気がしねー。

4月
「人生の大事な部分はガムテで止まっている」
劇団6番シード
池袋シアターKASSAI

現代編と大正時代編の2本立て公演。最初の12ステージを築100年の廃墟となったお屋敷での現代編、休演日1日で舞台装置をタイムスリップさせ(笑)その屋敷が建てられたばかりの大正時代編を上演という一風変わった公演形態でした。

タイトルは昔スマホにメモっていたアイデアでした。私なんかくだらないこととか、タイトルだけとか、誰かの語録とかを忘れないようにちょいちょいスマホにメモってるんですよね。次回UDA☆MAPの「沼田☆フォーエバー」もタイトルだけメモしてたもの。最近メモした語録は「夢のような地獄」デッドリーの焼却炉の感想ツイートだったかな。あと「クオリティを下げてください」ある女優さんから聞いたプロデューサーに言われた驚愕の言葉(笑)

でこのタイトルですが、トークショーとかでも話しましたが、とある小洒落た創作居酒屋のトイレの壁紙がガムテで止まっていたのを見て思いついたネタでした。なんでこんなに内装こだわって、ここガムテなん!っていう(笑)
劇団本公演で久々?にシチュエーションコメディをやろうと思った時、このタイトルはいいなあと思いました。このタイトルでいろいろ説明終わってると思いません?間違いなくコメディで、最後ちょっとうるっときそうだな、みたいな。絶対ガムテで止まってないよ!あ、いや止まってそうな気もするな、みたいな。
だからなのか上演時間は短めの90分。あ〜きっとそうだな。タイトルで30分ぶんの説明が終わってたのかも。今気づいた。

現代編は再現Vの撮影クルーの話。再現Vってとこがミソだったかなあと思います。エリザベスマリーさん演じる再現Vの女王がよかったな〜。あと夢麻呂さんに、この役を演じたら世界で一番夢麻呂さんが面白いだろうと思ってあて書きしました。

今回オーディションを久々にやりまして、それは私達も新しい出会いを求めていたし、だから8時間みっちり劇団員と一緒に芝居つくる、みたいなオーディション内容だったのですが、やってよかったな。たくさんの新しい人達とこの人生ガムテを作ることが出来ました。
現代編では菅野英樹君、阿部博明君、丹由美子さんなど。菅野君は2月の番外公演の主演に抜擢されました。彼ら、彼女たちとはまたいろいろやれるといいな。

大正時代編は土屋無双と呼ばれておりました(笑)主人公の陸軍大尉役の土屋がひたすらボケもツッコミもストーリーラインも担うというまあハードな役でしたね。
私としては陸軍諜報部というどーやったって出てきただけで緊張感の漂う主人公で最高のコメディが書けたかなと思います。
開始2分で水路をキメられたかなと。「この壁に、穴を開けてよいか」

現代編ではたぶん脚本家として初めて地震を使いました。かなり悩んだけどね。天災というのは人智を超える部分だから、それがど真ん中にある話(パニックものとか)でなければ途中で予告なく使うのはとてもリスキーなのです。
でもリアルにあるうる話なのでやってみました。結果よかったなと思っています。舞台装置にいろいろ仕掛けをしました。

仕掛けといえば小沢さん演じる傳次郎の肖像画。なんかこのころから小沢さんが神格化されてきてる気がした(笑)

久々のシットコムは大変でしたが楽しかったです。
小粒はピリリと辛い、みたいなよき小作品になったと思います。

トムコラム