今年のラインナップで新年のご挨拶

あけましておめでとうございます。2018年もどうぞよろしくお願いいたします。
今年は劇団6番シード25周年イヤー。劇団関連だけでもたくさんの公演やイベントが目白押し。映画Dプロジェクトもいよいよ完成するイヤーであります。

新年早々こんな数字に目がいくよね。縁起がいいなあって。メモリアルな66回公演は秋の傭兵ども!さあて、今年の私ラインナップで新年のご挨拶です。

1月
アリスインプロジェクト
「ゼロヨンヨンの終電車」脚本・演出
1月10日(水)〜14日(日)@新宿村LIVE
高橋明日香主演。新宿を舞台に繰り広げられる電撃の100幕劇!見応えのある疾走感のある物語になってると思います。明日4日から稽古ラストスパートだ。詳細は最近の松本にあります。みんな観てね!

2月
「ある日、ぼくらは夢の中で出会う」
2月15日(木)〜18日(日)@シアターKASSAI
島崎翼プロデュースによる番外公演ファイナルは、高橋いさを氏の代表作である4人芝居を上演!
主演を務めるのは声優としても活動する菅野英樹。6Cからは宇田川美樹・土屋兼久・椎名亜音の3名が出演します。
これまで何度も上演されてきた名作を、松本陽一はどう料理する?!

いやー30年前の名作戯曲を島崎持ってきたー!熟読しましてね、ああこんな感じにしようかなというイメージは湧いてきました。ジャルジャルを少しインスパイアしてみよーかな、とか。劇団から宇田川、椎名、土屋、そして主演は、

菅野英樹です!!

3月
犀の穴プロデュース
「最後の1フィート〜一遍の映画を巡る3つの物語〜」
ずっと再演したかった話がプロデュース公演で再々演となります。再々々だったかな?「ふたりカオス」のような私大好きな群像劇。名も無き映画に関わることとなった助監督、お笑い芸人、フィルムコミッショナー、映写技師たちを描く感動作です。

4月ごろ
劇団発の長編映画
「D・PROJECT 最終章上映会」
《4月頃を予定》
物語がついに終局を迎える…!
第4弾となる「シーナ編・クリュウ編」の上映会は春!
4月の開催を予定しています。気になるエンディングをぜひその目で…!

いよいよ最終章の上映会です。撮影自体はあと2日、1月中にクランクアップ予定。上映会日程決まり次第お知らせします。(^ ^)

5月
第65回公演
「TRUSH!」
5月30日(水)〜6月3日(日)@六行会ホール
記念公演第1弾は、最高にハッピーなダンスダンス☆ウエスタン!
ゴミに埋もれた西部の街「アルタマルタ」。3人の未亡人達は、ゴミの中からひとりの男を助け出すが…。
西部の女達が、保安官が、孤独なガンマンが、楽団達が、歌い、呑み、踊り、弾ける!最高に陽気でハッピーなお祭り公演!

さあ劇団25周年第1弾です!最初はね、もうとにかくお祭り騒ぎのエンターテイメントをお届けしますよ。1月末くらいには情報解禁第1弾出しまーす(^ ^)

7月
UDA☆MAP
「沼田☆フォーエバー」
シアターKASSAI

毎年夏の風物詩ですね。今年のタイトルのインパクトったら!
今年のUDA☆MAPは「オタ女子×SF×グズグズコメディ」らしい。SFだとぉ〜!

9月
第66回公演
「傭兵ども!砂漠を走れ!」
9月20日(木)〜30日(日)@新宿村LIVE
伍長、ボンクラ、ガクレキ、タフガイ…あの傭兵どもが帰ってくる!
アフリカに駐留する日本人の傭兵達が一人の少女を救う為に立ち上がった!
演劇史上最もリアルで最も熱いガンアクションシーンの数々に刮目せよ!
再演を熱望された感動の物語がついに登場!この秋、劇場が戦場となる…。

お待たせしました!再演熱望されていたこの物語をいよいよやります!しかもメモリアルな66回公演ですね。マジで劇場客席全部戦場にしてやろうと思っています。

10月
6番シード企画!
「劇団文化祭in大阪2018」
島崎Pがまたしても大暴れ!!なんと秋は大阪で!「劇団文化祭」開催!!?
東京と大阪で活動する演劇人・劇団を集めた演劇の祭!いろんな劇団の公演が大阪でコラボしちゃうよ。
東西演劇界の交流は、6番シードが請け負いますっ!!

いろんな東西の劇団が参加する企画みたいです。楽しみ!
どんな劇団と一緒にバスで大阪に行くのかな(^ ^)
どんな劇団と大阪でバトルするのかな。作る側というか普通に楽しんでますね(笑)

11月〜12月
第67回公演
「劇作家と小説家とシナリオライター」
11月21日(水)〜12月16日(日)@シアターKASSAI
25周年締めくくりは1ヶ月のロングラン公演!?
とある会議室に3人の「作家」が集った。3人が創作した物語はやがて3人の「編集者」と3つの「登場人物」を巻き込んで予期せぬ展開へと…。
松本陽一渾身の新作書き下ろしにご期待ください!

25周年イヤーの締めくくりは1ヶ月ロングラン公演!タイトルからして面白そうでしょ?これまでの集大成くらいの気持ちで書き下ろします。

という訳でおかげさまで今年も忙しい一年になりそうです。他にもまだ決まってないイベントや公演もありますのでお楽しみに!
さ、明日からゼロヨンヨンの集中稽古。バリバリ働くぞー!

今年もどうぞご贔屓に。

今年一年振り返り⑧Dミリガンの客

11月~12月

劇団6番シード

「D・ミリガンの客」

シアターKASSAI

今年の締めくくりは劇団本公演。64回公演だそうです。すげーっすよね(笑)

この演目を劇団でやるのは初。2年前に大阪で上演し、「こんな面白い本を眠らせていたのか!今劇団員とやりたい!」と思ったのがはじまりでした。

とはいえこの脚本は難易度が高かったなあ。少人数であり、それぞれに超長い一人芝居があり、独特の世界観であり、と、なかなかに骨のある本でした。だからこそ、劇団員と松田さん、扇田さんという大人の座組でひたすら試行錯誤した稽古は充実しまくってたなあ。デッドリーの時演出が冴えてたみたいなことを書きましたが、このDミリガンは別の意味でしっかりと演出できたと思います。別の意味というのは、なんて言えばいいのか、奇をてらわず、ただただしっかりと作品やキャラクター、台詞や世界観を役者と煮詰める作業ができたというか。

だからというと違うと思うのですが、地味なんですよね、今日びこの感じ。でもこういう物語をしっかりやろう、しっかりやれる劇団でいようというのは、劇団員とも日々話していることでした。年明け2月の番外公演で島崎が4人芝居を企画したり、さっき書いた3人芝居だったり、こういう物語の作り方は原点として持っておきたいなと思うものです。

キャラで言えば土屋演じたセールスマンが印象に残っている。ツッコミや回しのようなこともやりながら、世界観を崩さずというのは、これまでの歴代セールスマン(山田能龍さん、福地教光さん)にも言ってきたことで、それが本当に難しい役なんですよね。バランスのとれたボール回しが必要というかね。宇田川のシスターとのバランスもよかったですね。いい仕事。

バーテンの藤堂は新境地だったのではないか。けっこう新人並みにダメ出ししたな(笑)抑えた演技、ひきつける演技の難しさと楽しさを知ったんじゃないかな。

私も演じたカレー役。このカレーという役をイメージした時「役者さんじゃねえな」と最初に思ったんですよね。究極その辺を歩いてる素人さんを連れてくるみたいな(笑)それで演出家である扇田さんに白羽の矢を立てました。私が出演することになったのは、そういう役者じゃない人を探していたというのと、ほぼ劇団員の公演という面白さが増すんじゃないか、という私と劇団員の意見が一致したから。いつもは「出るなよ」って怒られるんですけどね(笑)

単一演目で少人数キャストのセミロングランに挑みました。たくさんのお客様にご来場いただきましたが、当初イメージしていた目標来場数には届きませんでした。なかなか難しいなあ〜簡単にはいかないな〜(笑)
6番シードを知らない人にも、演劇を知らない人にもこんないい作品があるよ、と知ってもらいたい、輪を広げたい、と思ったのですが、なかなかすぐにぱっとはいかないですね。24年やって小沢さんじゃないですが日々勉強ですよ。2018年の12月には1か月ロングランにチャレンジしますし、もっと新しい人にも知ってもらう努力と面白い作品を作り続けたいという想いを強くしました。でも確かな手応えは感じました。25周年を控えたこの時期に、このメンツでこの演目をやれてよかったと思っています。

今年一年振り返り⑦No N ame〜私達ズルい女〜

10月

UDA☆MAP Plus+

「No Name~私達ズルい女~」

スタジオBLANZ

宇田川美樹、高橋明日香、梅田悠の三人芝居。新作を書下ろしました。この三人で芝居をやるというのが決まった時、もういろんなことがやりたくなりましたね。コメディもやりたい、重厚な会話劇もやりたい、などなど。だから欲張ろうと思い、3つのオムニバス作品にしました。

第一話「ズルい女」

高橋明日香主演。執行猶予中のシングルマザーがなぜまた同じ罪を犯してしまったのかというまさに重厚な会話劇。これは昔、実際に裁判を傍聴した時に見た事件をモチーフにしました。パート先の同僚の財布からキャッシュカードを盗んでお金をおろし、そしてまた再犯してしまった女性、そこにどんなドラマがあったんだろうかと。

あすぴーこと高橋明日香さんにはこういうやつやってもらいたいなあと常日頃思ってたんですよね。冒頭5分くらいある台本では40行ある長台詞はそうとう苦労してましたね。ただの悪人ではないというのが難しく、同じ職場にいそうな、隣人にいそうな、平気で嘘をつく弱い人、を好演してもらいました。案外に最後はかわいそうになったといった同情的感想が多くて面白かった。あと同僚役を演じた梅田さんの超抑えた演技を評価する人が多かったな。ずっとボソボソ喋る、これまたどこにでもいそうな人物だけど難役でしたね。二人は勉強の為に裁判に傍聴に行ったそうですよ。

第二話「メイワクな女」

梅田悠主演。中国で迷惑メールを送り続ける女と、日本でそれを受け取って返信してしまう女の物語。コメディタッチですが、どんでん返しのラストは僕っぽくていいよね、気に入っています。

とにかく台詞量が多くて早い。これもまた苦戦してましたねえみんな。あ、宇田川さんは台詞ゼロの役だったので楽しんでましたけどね(笑)このイイネ君すげー評判よかったなあ、またどっかで使えないかなあ(笑)

梅田さんは一話のネガキャラから一気に関西弁の豪快陽気なネエチャンに。このギャップもこういうオムニバスの醍醐味ですよね。高いテンションのまま起承転結をつくる、とか松本高速コメディ的演出をした記憶があります。彼女はこの公演でぐんと成長したと思います。

第三話「ケサレた女」

宇田川美樹主演。これ、かなりの異色作となりました。雨の夜「No Name」という名のバーにひとりの女が現れ…という現代の寓話的スタート。そこからナイフを持った女が現れ、ひたすらループしていく中で名前を忘れてしまった主人公が自分のことを思い出していく、といったストーリーでした。

まるで細川(博司)ワールド!書きあげるまではそんなこと思ってなかったのですが、書きあがったら「これ細川さんやん!」って(笑)

1話、2話とまたまったく違うテイストで私はとても気にいってる短編のひとつとなりました。

これら3つの話を国境沿いのモーテルにいる犯罪者3人のショートエピソードでつないだという今作、脚本家として3人の女優を使ってやりたいことやりまくった公演といっても過言ではないですね(笑)

囲み客席で観客が近いライブ感のある演出も役者も観客もしびれたんじゃないかなあ。3人芝居なんてなかなかやれる機会はありませんが、またぜひこういうの、やりたいなあ。

高橋さん梅田さんとは「また3人同じ現場になるなんてことすぐにはないでしょうね」なんて言ってたら1月上演の「ゼロヨンヨンの終電車」ですぐ揃うというミラクル(笑)

なんというか、運命というか盟友というか(笑)