ペーパーカンパニーゴーストカンパニー終演後イベント情報まとめ

いよいよ「ペーパーカンパニーゴーストカンパニー」の初日が水曜日に迫りました。終演後イベント公式さんのツイートまとめ。詳しく聞いてないので、予想も含めたひとこと解説つき。

■6月14日(水)19時
「ペパカン初日をスクープせよ!! in TOKYO」
7年ぶりのペパカン全16回公演の初日をスクープ。お客様で終演後のキャストを激写! サブウェイリポートを逆取材!!! 撮った写真はSNSに上げて、思い思いに濃厚な読み応えのある記事をお書きください。

カーテンコール衣装撮影会だと思われます。逆取材だから記者(お客様)からの質問攻めとかもアリ?「今日台詞噛んだことについてどうお考えでしょうか!?」とか(笑)

■6月15日19時
「サブウェイに乾杯 in TOKYO Only」
キャストとお客様とで、ビールやソフトドリンクで乾杯します。二日目を終えて多少は余裕ができてくるであろうキャスト達と劇場内でご歓談ください。サブウェイリポートのみんなに、あなたがインタビューできるチャンスです!!

平日夜の乾杯イベントは珍しいですね^_^普段話せない方々とも話せて私は好きですこのイベント。施設のいろいろで乾杯イベントは東京のみ!

■6月16日14時
「ペパカントーク in TOKYO」
トークイベントです。キャストのみんなで、わいわいなんかやりますよ(←雑)。稽古場での裏話や稽古風景をあれやこれやと披露してまいります。ここでしか見られない、あの感動シーンや爆笑シーンの稽古風景とは!! 乞うご期待。

今回ね、テッパンでウケる稽古場ネタがあるんですよ。ネタバレなんで言えませんがね、本編観た後、こんな稽古してたの!?ってめっちゃオモロいはず。◯◯練と呼んでたんですけどね。再現しますよ^_^

■6月16日19時
「ペパカン座長『ふくちたかみつくん誕生日おめでとう』会」
我らが座長福地教光さんの誕生日です。大きなケーキを囲んで、ろうそくと共に、みんなで一緒にお祝いを。

へーそうなんだ。本番中に誕生日てなかなかないですよね。

■6月17日18時
「ペパカンだめ出しナイト in TOKYO」
ペパカンの作演である松本陽一が出演者のみんなを集めて、ゆるさこの上ない形でお客様の前で公開ダメ出し。前回のミキシングレディオでも大好評の、伝説の生公開だめだしイベントが・・・今、蘇る。きっと皆ビールとか飲んでます。

これ、覚えてないなあ…。前回やったって書いてあるけど…覚えてないなあ…。

■6月18日12時
「作・演:松本陽一の天声トム語 in TOKYO」
作・演の松本陽一氏の愛称「トム」を冠した本コーナー。ここでは、氏が2003年の初演、2010年の再演を振り返りつつ、2017年の今作を語ります。ペパカンのすべてを知る男、松本陽一が語る、ここでしか聞けない話。

わしトークイベントですね。初演が劇団の10周年記念公演だったからなあ。再演は初大阪公演となにかとメモリアルな作品。

■6月18日17時
「ペパカン東京楽日のご挨拶」
ペパカンinTOKYOの楽日。東京楽日の心境と大阪公演に向けての抱負とを、全キャストから皆様にご挨拶いたします。東京スタイル。涙をふくハンカチを持って、お越しください。

東京は涙バージョン?たぶん早川丈二さんがあれやる。

ここから大阪公演

■6月21日19時
「ペパカン中日をスクープせよ!! in OSAKA」
7年ぶりのペパカンの折り返し地点を追加徹底取材だ!! お客様で終演後のキャストを激写! サブウェイリポートを逆取材!!! 撮った写真はSNSに上げて、思い思いに濃厚な読み応えのある記事をお書きください。

東京初日と同じですね。

■6月22日19時
「ペパカントーク in OSAKA」
トークイベントです。キャストのみんなで、わいわいなんかやりますよ(←雑)。稽古場での裏話や稽古風景をあれやこれやと披露してまいります。ここでしか見られない、あの感動シーンや爆笑シーンの稽古風景とは!! 乞うご期待、の大阪版

大阪キャストは香織姉さん、関西ポンコツ協会会長上杉さんなどツワモノばかりだからなー。うるさいだろうなーこのイベント。

■6月23日19時
「ペパカンだめ出しナイト in OSAKA」
ペパカンの作演である松本陽一、残念ながらこの日、仕事の都合で抜けております。ここぞとばかりに出演者のみんなを集めて、ゆるさこの上ない形でお客様の前で松本氏への逆公開ダメ出しします。

わてくし仕事で東京に戻るので、その間に私のダメ出しをするらしい(笑)

■6月25日12時
「ペパカン作・演:松本陽一の天声トム語 in OSAKA」
初演、再演を振り返り、2017年の今作を語ります。初演、再演にも出演した宇田川・椎名のお二人と、その二人が今までやった春子役の兵頭さん、田村亜音役の宮島さんをゲストに迎え、あれやこれやと語ります。

椎名亜音の芸名はこの役名から取りましたからね。歴史感じて面白いな。

■6月25日17時
「ペパカン大千秋楽のご挨拶」
キャストが皆様にご挨拶をいたします。大阪ですからね。涙の大千秋楽は似合わない。キャストが全員、一人一ネタを用意して、全員が大爆笑をかっさらって行ってくれます(予定)。大阪スタイル。笑いのハードルを上げてお越しください!!

どういうことやねん。早川丈二さんはあれ歌うのかな。

以上です。お楽しみに!

脚本家の話

私の職業は演出家と脚本家なのですが、最近少し脚本だけの仕事が増えて、というか続いたので、脚本という仕事をふと考えてみた。

脚本だけ、と書いたのは、普段私は舞台作品ではだいたい脚本と演出をやっているからです。つまり自分の書いたホンを自分で演出してるというやつです。数年前から演出だけ、つまり脚本別の方という仕事も頂くようになりましたが、数でいえばまだ少ない。ただこれは楽しいですね。脚本家さんとの相性とかいろいろあるんだろうけど、演出してるな〜!という充実感はこっちのほうが強いね。

昨年「プリモピアット〜美味しい関係〜」という朗読劇の脚本の一編を担当させて頂き、これは企画ものではありますがクジカンキカクの脚本、そしてまさに来週から始まる「ごめんなさいが言えない人々」と舞台作品での脚本だけ担当作品が続きますややこしい。

今撮影している映画「Dプロジェクト」も監督は山岸謙太郎さんなので、私は脚本だけです。たまに「演出に関わったりしてないんですか?」と質問されますが、まったく関わってません。ずっとメイキングで現場に張り付いてるからそう思われたのかな。あと、これはDプロだけじゃなく「演出に口出ししたくなりませんか?」と聞かれることもあります。舞台作品とか特に。
それもないですね。世の脚本家さんはどうなんだろ。脚本家オンリーの方はけっこう思うところあるのかなあ。僕は、完全にお渡ししたらあとは煮るなり焼くなり、具体的に言うと台詞を変えるなり構成を変えるなり好きにしてくださいとお伝えします。まー僕が演出する時はそうだからね。自分の脚本でも他の方の脚本でも、稽古場でうまくいかないところは足し算引き算おおいにやりますから。それでよくなったシーンを脚本家さんが見て喜んでくれたら、よし!って思いますね。

あーでもね、以前脚本を書いた短編ドラマで物申したいことはあったなー(笑)
その脚本の肝は(監督のアイデアね)、衣装や台詞の雰囲気も時代劇のように物語途中まで見せて、物語真ん中で実は現代の人里離れた場所だったんだよ、っていう意外性を見せるストーリーだったんですけどね、物語序盤でがっつり現代の風景が遠くに映ってて、話が違うやん!メインコンセプトだったやん!と思ったことはあります。TSUTAYA新宿店に出向き、かなり邦画の時代劇研究したのに、雑!って思っちゃったてへ。

えーと話戻して、こういうことは脚本家ならままあることなんだろうけど、私はお渡しした演出家さん監督さんを信じて何も口出ししません。

先日、はっとした面白い感覚があったんです。GW前に今撮影しているDプロジェクトの読み合わせがあり、いよいよ物語も佳境なので、脚本家としてこだわったり苦労したクライマックスシーンのいくつかを読み合わせしたんですよ。クライマックスシーンがいくつかっておかしいけど。大事なシーンね。

その風景もメイキングを回してたんですが、単純にものすごくドキドキしてワクワクして楽しかったんですね。自分の書いた脚本に。いくら自信のある脚本だったとしても、普段舞台作品の読み合わせとか、こんな風にはならんぞ、と。そこであーと思ったのですが、脚本の仕事はもう終わってるから、なんだかお客さんのような気持ちで、役者の熱演を見れたのかなあと。演出やってたら、いくらフラットに見ようと思ってもなんらか仕事スイッチ入ってますからね。

なんのプレッシャーもなく物語を見れたのかなあ、と感心したのでした。あ、その読み合わせで脚本家としてひとつだけ仕事しました。台詞の中に「背後から」ってフレーズがあって、あ、普通の会話にあると不自然なんだなあ、警察っぽい説明になるなあと思い監督に進言しました。そんだけ。

間もなく開幕の「ごめんなさいが言えない人々」も、稽古はおろか読み合わせすら聞いてません。まあ同時に私演出舞台の稽古が始まったからってのもありますが。だからとても楽しみです。なんなら今自分の現場「ペーパーカンパニーゴーストカンパニー」#ペパカンよりも#ごめん人 を検索してチェックしてるくらいだよ(笑)

脚本はよく子供に例えられますがね、あーこんな成長を見せたのかーとか、思ったよりパンクなやつになったな、とか、それは脚本家のひとつの楽しみかなと思います。

Dプロジェクト読み合わせ立ち稽古の様子

「ごめんなさいが言えない人々」は6月7日(水)初日だよ。詳細は「最近の松本」を見てね。

ペパカン関連のツイート

「ペーパーカンパニーゴーストカンパニー」顔合わせから今日までのツイートまとめ。

「ペーパーカンパニーゴーストカンパニー」の稽古が始まりました!松本脚本史上ベスト3に入る高速役者殺し台本!稽古初日は焦らずをモットーにしてるが、なかなか丁寧に初日にしてはすげー進んだ!って台本見たら5ページしか進んでなかった(笑)いやでも、いい稽古だったんだよね。
#ペパカン

「ペーパーカンパニーゴーストカンパニー」本日稽古が進んだページが、椎名ツイート曰く3ページ。宇田川ツイート曰く5ページ。間を取って4ページとします(笑)ちなみにA4台本でたぶん100ページ超え。同じフォーマットの人生ガムテは50pくらい。それを2時間で上演。驚愕。 #ペパカン

「ペーパーカンパニーゴーストカンパニー」今日は前半の山場の高速シーンのミザンス(立ち位置)をつける。10分程度のシーンに今日も5時間!終わりまでついた時キャストから拍手が起きたよ(笑)よく使う言葉だけどこりゃ凄まじいや。
#ペパカン

「ペーパーカンパニーゴーストカンパニー」今日から濃密8時間稽古
疲れた〜!
脳みそがウニになった!
情報量が多い!再演を2度やり、今回ていねいに改訂入れたけど、まーぶっ込んできやがるな脚本家のわし。
演出家のわし。頑張れ!
明日は怒涛につけたシーンを頭からおさらいです
#ペパカン

「ペーパーカンパニーゴーストカンパニー」怒涛の稽古が続く。いやマジで役者大変だわこれ。朝10から18時まで稽古なのだが、17時くらいでみんなの背中にHPわずかのゲージが見えた気がした笑。本気でベホイミ、いやベホマが欲しい。短期集中型稽古だけど、わしは焦らないぞ。続
#ペパカン

#ペパカン 続き。今日面白いことに気づいた。物語を中心で回す椎名亜音。稽古序盤で「この役、回しツッコミのようで違うな、ボケだな」って話をして、そしてかなりオモロいボケ役になってきたのだが、椎名は15ボケ1ツッコミみたいな芝居をやってきたが、この作品は1ボケ15ツッコミなのかも。

「ペーパーカンパニーゴーストカンパニー」毎日言ってますが疲れた〜!ほぼラストまでミザンス(立ち位置)がついて安堵。衝撃と感動のラストシーンもいい感じ。古葉監督方式でずっと立って演出してるけどそのほうがいいアイデアがでるな #ペパカン

「ペーパーカンパニーゴーストカンパニー」過去2度上演しているが今回はかなり景色が違う。より動き、より止まり、役者の演技が際立つような絵が作れてる気がするな。舞台という小さな空間が宇宙になってきてる気がするぞ。いいぞいいぞ。#ペパカン

松本さんかなり手ごたえ感じてるようですね。
お楽しみに!

人生ガムテの質問に答えながら振り返る②

「人生の大事な部分はガムテで止まっている」

質問に答えながら公演を振り返る続きです。

 

☆トムさーん、質問です。
もしご自身で出演するなら、現代編、大正編の
どの役を演じたいですか?
それと、気に入っているキャラクターを教えてくださいm(__)m
#人生ガムテ質問

 

わりと毎回ですが、今回は特に演じたい役とかはなかったですねえ。たぶんみんな大変そうだから。演じたいとは思いませんが、好きな役は現代編の撮影助手、菅野君演じた高森守男(役名劇中で呼ばれず)ですかね。彼が宇田川演じる主人公千尋に物申す台詞は気に入ってる。

 

 

☆1時間30分という尺に収めるに当たって、泣く泣く削ったエピソード(この人物のこういうシーン)とかってありますか?#人生ガムテ質問

 

実は今回それがまったくと言っていいほどありませんでした。むしろ1時間で終わったらどうしようと書いてる途中心配しました(笑)新作の時はいつも劇団員とかに「1時間45分で終わらせるぞ!」と言いながら2時間5分になり、5分切る、みたいなことをやってるので、今回も1時間半と言いつつ1時間45分になるんじゃないかと言われましたし、自分でもそう思ってた節もある。でも1時間半と2時間じゃ物語の作り方が全然違うんですよね。今回はあえて濃密な90分を最初から狙ってたので、まんまと尺通りとなりました。起承転結5分ずつ少ないみたいなイメージかなあ。だから今回脇道にまったくそれない(それせられない)物語となりました。

 

☆劇中に宇田川さんが使われている、古そうな機材は実際に使われていたものなのですか?

 

現代編で使用した撮影機材はほとんどが今映画「Dプロジェクト」を一緒にやっているプロジェクトヤマケンからお借りしました。宇田川さんのデカいカメラ(めちゃ重い)は、かなり古い型で現在は小道具として使っているものです。DプロジェクトのUDA編でオザワ総理に詰め寄る記者さんが担いでましたね。ちなみにその記者をやったのが、エキストラ募集で来ていた菅野君という偶然(笑)

ドリーと呼ばれていた移動機材は本当に歴史が長く、鉄工所で働いていた方が、腕を磨く為に自作したものをヤマケン組がもらい受けたらしい。自主製作映画チームとしてドリーを手に入れるのはひとつの夢だったみたいです。その名も「大五郎」というらしい。押し車だからかな。

 

【椎名亜音】
・今回のキャラクターの名前の由来とかってあるんですか?
紫明子とか藻栗とか、変わった名前の人の由来とかあったら知りたい。

 

名前はだいたい音の響きや雰囲気で決めます。藻栗ってインチキ臭そうだなとか。大正編は、上田理絵さんが演じた津積紫明子(つづみしあこ)を始め、大正時代によくある名前、みたいなのを調べました。その中で紫明子ってカッコいいなあと。モリマリコさん演じた繁代とかもそう。男性で調べたら「正一」「正」みたいな元号からきた名前が多かったらしく、なるほどと思い最初はつけたのですが、登場人物みな明治生まれだったと気づき直しました(笑)

両バージョンキャストの命名は少し遊び心を。樋口演じた藻栗は、大正編は勘三郎、現代編は勘八郎、5代先なのかな。宇田川さんの役は、現代編は千尋、大正編は千鶴、どちらも「ちづる」と読みます。物語上、同じ役者が演じた役で確実に血縁なのは、椎名演じた現代編の茜と大正時代編の芙美子ですね。あとは楽しく想像してくださいと思い遊びました^_^

[渡辺咲季]
現代編と大正編でのリンクさせるポイント(遺言やバミリ、共通のセリフ等)で、書いていくうちに決まったものもあると思いますが、その中でも最初から決まっていたコレというものは何かありますか?

《阿部博明》

現代編、大正編を並行して脚本を書く際に『物語の中で最も難航したパート』はどこか有りましたか?

 

脚本は2作品同時に書き進めました。きれいに並行してまんなか過ぎまで書き進め、筆が一回止まる位置(久保田さんとの対談参照)を抜けたら先に現代編を一気に書き上げました。

最初から決まっていたのはラストシーンですかね。夕景の中撮影(現代編はドラマ撮影、大正編は記念撮影)するというのは最初に両編でやろうと思いました。

脚本はとっかかりがすごく難しかったですね〜。どちらかしかご覧にならない方が消化不良にならないよう両編が独立してないといけない、かつ、両編観た方が楽しむ感じて!ラストのバミリはかなり早い段階かは思いついてたと思います。

 

モリマリコ

・今回の公演で評判が良かった(自画自賛も含め)ケは何ですか?

ドライカレーですかね^_^自己評価もナンバーワンでした。レシピは簡単です。

 

ドライカレー(20人前)

玉ねぎ10コ

挽き肉1キロ

トマト缶1缶(ホールのほうが美味しいけどカットでも可)

 

①玉ねぎをみじん切りにする

②ひき肉と玉ねぎを炒める

③トマト缶と一緒に煮る。水分が足りなければなんでもよいので、今回は残ってた赤ワインを入れたかな。お酒でもビールでも水でも足して、ルーを溶かす。

 

超簡単でしょ?ポイントは玉ねぎを大量に入れることと、水分を入れすぎないこと。好みですが、玉ねぎでかなり甘くなるのでルーやスパイスは辛めにするとよいかと思います^_^

 

少しずつ書き足してたら、ずいぶん日があいてしまいました。3週間、楽しい公演でした。ご来場ありがとうございました!!

 

 

 

 

 

人生ガムテの質問に答えながら振り返る①

「人生の大事な部分はガムテで止まっている」3週間のロングラン公演、無事閉幕しました。たくさんの、本当にたくさんのご来場ありがとうございました!感謝!

金曜日に演出家トークショーがあり、ツイッターで質問を募集しました。トークショーで紹介できたものもできなかったものも、ここでお答えしながら、簡単に作品を振り返りますね。あとキャストさんから集めた質問も一部ご紹介。

 

☆何故あえて物理的に制約のある 現在→過去 という構成なのでしょうか #人生ガムテ質問

その通りです。大正編→現代編のほうがいろいろ楽だったのですが、僕がワクワクする順番(結果お客様がワクワクする順番)、がこっちかなと。どこかでバックトゥーザフューチャー3のイメージがあったかも。まさか西部劇の時代に?っていう面白さ。まさか大正時代に?ていう。美術さんも「逆なら楽なのに(苦笑)」と言いながら同意見でした。現代編千秋楽翌日に、キャストスタッフで床の汚れを必死で落とし、壁紙をすべて貼り替え、塗り直しをしました。当初床の汚れは大正時代編では絨毯を引いて隠すというプランで絨毯も用意したのですが、両編ラストシーンを繋ぐあのバミリのことをすっかり忘れているというイージーミスが発覚!(笑)。現代編キャストが本当に高濃度エタノールで落としてくれたみたいです。

 

☆今回の作品では出演者をオーディションで選出したみたいですが、どのくらいの人数が集まったのですか?
また、どんなオーディションの内容だったのかも知りたいです。
#人生ガムテ質問

☆オーディションでキャストを選ばれたそうですが、その際のポイントを教えてください。その時には既に役のイメージとかあったのでしょうか?#人生ガムテ質問

☆今回、6Cの舞台に初めて出演した演者さん達の松本さんの正直な評価わどんなもんでしょうか?よく見る演者さんわ安定・安心して見てましたが、また出て欲しいなって思う人もいたのでオーディションも良いいと思いました。

#人生ガムテ質問

 

オーディション関連の質問や感想をたくさん頂きました。新たな出会いを求めて久々に開催したのですが、ホントやってよかったなあって思います。

オーディションには全部で40名くらいの方が参加してくださいました。その中から12名が今回出演となりました。

内容は、劇団員も読んだことのない新作舞台台本(まだ上演してない書き下ろしがちょうどあったのです)を使って、劇団員も参加してのワークショップ形式で行いました。その台本もワンシチュエーションコメディだったので、個々のスキルだけでなく、舞台上でどのような視野で、演技できるかに重きを置いたと思います。サッカーで言うとパスやフォーメーション変更、野球で言えば送りバントや守備のバックアップに入れるかどうか、みたいな。8時間という長丁場でその台本冒頭20分を発表するまでやりました。有意義な内容だったと思います。

 

今回両編通じて約半数が初めて演出するキャストさんとなった訳です。不安がなかった訳ではないです。劇団本公演の質が落ちるんじゃないかとか、オーディション者で知名度ある方もいましたが、初舞台の子、地方の子なんかもいたので、動員大丈夫かなとかは正直に思いましたね。それは杞憂に終わりました。それ以上の力を皆が公演の成功に注いでくれたんじゃないかな。

 

☆脚本のアイディアがでなくて、悩んでいたまっちゃん。同じ建物で、違うストーリーを作ったらいいんじゃないと提案したのはバーミアンでしたね。宇田川です。そこで、クエスチョン。
なぜ、大正時代をチョイスしたのか。

なぜ、地震を共通のものとしたのか。

聞きたいです。

現代編からやるから面白い。この、感覚も一緒でしたね。宇田川です。

 

自己主張の強い(笑)宇田川さんからの質問です。

地震は現代編のキーになるところで起きたらいいなと思いました。築100年の洋館がある意味の主人公なので、そこからイメージしたのかなあ。天災系は脚本でほとんど使ったことがないので、不安はありましたね。書いてみてやっぱりお客様もいろいろ想起するだろうなと思ったし。見終わって少しファンタジーな印象を持った感想もよく聞きました。肖像画の扱いでしょうね。震度1だったのか、本当におじい様の意志だったのか、みたいなね。そのあたりの雰囲気が私的には少し(私が)今までやったことない新しい感じだったかなとは思います。

大正時代は一度やってみたかったんですよね。撮影現場をシチュエーションコメディにするというのも。それがひとつの建物の今と昔というアイデアと繋がって、今回の作品となりました。

 

長くなったので続く。