ケータリング長、略してケ長

最近「ケ長」ってなんですか?とよく聞かれるので書いておきますね。

ケータリング長、略してケ長(笑)です。

「人生の大事な部分はガムテで止まっている」も折り返しましたが、ほぼ毎日、ケータリング略してケ、平たく言うとまかないを作っています。

よく「忙しい中すごい」とか「大変そう」とか「愛情がすごい」とか言われますが、半分はそうでもなくて半分は合ってます。

演出家は、まあ開幕したら仕事かなりなくなりますから、そんなに忙しい中、ではないのです。ただ20人前を作るのはそれなりに時間がかかるので結果まあまあ忙しくなります(朝など)。

大変そうと言われますが、わしスーパー手際がよい(笑)のでそこまで大変ではないです。一番手間かかるのが玉ねぎの皮をむく作業。10個超えると凄まじくめんどくさくなる。

でも今回はケ助手をキャストの皆さんが買って出てくれたので、そういう大量仕込み系は楽になりました。玉川来夢さんは玉ねぎを10個みじん切りにしたよ。

 

「愛情がすごい」も半分あたってるかなあ。ケを始めたきっかけは、劇場で若いキャストさんが本番の合間にカップラーメンをすすってるのを見て、一番力をつけないといけない時に、お金とか時間の都合で役者さんが栄養価の低い食生活になるのは、なんとかしてあげたいとは思ったから。あとコスパがよいので、劇団主宰としては経費削減も大きな理由なのさ。てへ。

 

長渕剛さんが、コンサートの時に自分でご飯を作りそれをスタッフと一緒に食べる、という映像を見たことあるけど、けっこう大事な気がするんですよね。同じ釜の飯。

キャストもスタッフさんも喜ぶのが、

 

暖かい汁。

 

です。やっぱあったかい汁は偉大。味噌汁も偉大だよ。

宇田川さんのツイートから写真を拝借。ケ長ベストバウトは4枚目のドライカレーかな。

 

 

公演は明日から折り返しの大正時代編。こんなに長くケしたことがないので、メニューに頭を悩ませるぜ。

明日からの大正時代編もお楽しみに!あ、作品の中身って意味です(笑)キャストの皆様はケもお楽しみに。

 

ガムテいよいよ開幕

いよいよ「人生の大事な部分はガムテで止まっている」本日小屋入りです。ここ数日のガムテ関連ツイートまとめ。

 

#人生ガムテ
作品カラーを過去作で分かりやすく説明するなら現代編は「ザ・ボイスアクター」のオンライン編。大正編はアニメーション編。あくしくも主人公同じだ(笑)ただ、2作品全く違うテイストなので、たまに同じ脚本のキャスト違いですかと言われたりしますが

完全新作2本書き下ろしです!

 

#人生ガムテ
現代編、大正編、どちらかだけ観てもしっかり楽しめる作品になっています。つまり、両方観ないと分からない的なシナリオではないです^_^その上で、両方観たらこれ…楽しいだろうな〜(笑)バックトゥーザフューチャー1と2みたいなことかな。時代的には1と3か(笑)

 

「人生の大事な部分はガムテで止まっている」本日は現代編がスパークしたな〜。ホントすごい難易度と仕事量とスピード感。それがスイングしてすごい熱が出た。大正編よりは若めの座組。劇団公演では珍しく通し稽古で円陣を組んでたね

#人生ガムテ

 

「人生の大事な部分はガムテで止まっている」和洋折衷な時代、洋装和装入り乱れの絵は面白い。現代編とはまったくテイストの違うコメディ。 もう十二分に笑いのシーンを作った自負はあるが、さらに足した女中役中舘さんのシーンは必見
#人生ガムテ

 

「人生の大事な部分はガムテで止まっている」稽古ハネました!稽古場で軽く打ち上げ(討ち入り?)。今日は大正現代の順で通し。お客様的には逆順だが独立したふたつの物語を行き来して、この作品作ってよかったなあと早々しみじみ(笑)たぶん、人生の大事な部分はガムテで止ま文字数
#人生ガムテ

 

「人生の大事な部分はガムテで止まっている」稽古を終えて思うのは、すごく削ぎ落とした感。照明も音響も驚くほど早く終わるくらいキュー数は少なく、築95年の洋館で起こる1時間半の時間を1時間半そのまま見せる。ワンシチュエーションコメディをたくさん作ってきた私のある意味続

#人生ガムテ

 

「人生の大事な部分はガムテで止まっている」続。ある意味集大成か、新しい形か、やりきった感がある。作者は新しい物語はいつも怖い。やってきたジャンルなら尚更。これ見たよって思われるから。その恐怖はぶっちゃけあった。こないだ見たあの感じもっかいって言われてもそうじゃな続

#人生ガムテ

 

「人生の大事な部分はガムテで止まっている」続そうじゃないんだよね。宮崎駿さんがラーメン屋が毎日同じラーメンを出してるようで、常連が飽きないように少しずつ味を変えてる、みたいな例えをしてたと思うけど、僕にとって原点であるワンシチュエーションコメディは、それがとて続

#人生ガムテ

 

「人生の大事な部分はガムテで止まっている」それがとても難しかった。ラーメンでいうとトッピングとか、スパイスではなく、ダシの部分。例えばワンシチュエーションが豚骨なら、ふたりカオスみたいな作品は坦々麺、みたいな差がある。今回は今までの豚骨のダシに勝負を挑む的な続

#人生ガムテ

 

「人生の大事な部分はガムテで止まっている」それは上演尺90分という中に、ちょっと間違えればお客様がついてこれないくらいの脚本を書き、演出として役者たちと本当に細部まで見やすさとエネルギーを追及した。それが顕著なのが現代編だと思う。私と、劇団と、キャスト達の挑戦を続

#人生ガムテ

 

「人生の大事な部分はガムテで止まっている」挑戦をぜひ観に来て頂きたい。大正時代編は、私が今まで書いたことのない物語曲線で書いた。大正という独特な設定の中で巻き起こるワンシチュエーションコメディは、絶対に満足してもらえる自信がある。初日10日後だけど観てね!

#人生ガムテ

 

5日(水)開幕です!お楽しみに!観てね!

Dプロジェクト上映会を終えて

映画「Dプロジェクト〜UDA編、ヒグチ君編〜上映会」全15ステージが終わりました。まずはご来場頂きました皆様、本当にありがとうございました!

 

いやー最終日に目標達成した時の感動たらなかったよ!水曜日の壮行会で、達成報告できず、たぶん無理だろうと思ってたからね。感動して噛み噛みになっちゃった(笑) 山岸監督も自分の挨拶にツイッターでセルフダメ出ししてましたね。それがこちら。

 

「映画祭でどんな賞をもらうより今日という日が嬉しい。キャスト、スタッフなによりもお客さんにこんなにも支持していただけた今日という日を私は忘れない。
締めの挨拶であんなにも自分の気持ちをまとめられなかったことはない。
でも浮き足立ってる場合じゃない!まだまだ行くぜ!Dプロジェクト!!」

 

打ち上げの席で聞いたんだけど、監督は最後に、目標達成したらバイトしないでよかった的なことをオチにして、笑いを取って和やかに終わろうと思ってたみたいなんだけど、客席のお客様の何人かが泣いてるのを見て、プランが崩れたらしい(笑)

 

水曜日の時点で、目標達成しなくても次はやります!と宣言してたけど、お客様は応援してくださいました。水曜時点の予約数から最終的に倍くらいになりました。

 

水曜日の壮行会でこんな話をさせて頂きました。それは目標達成が危ぶまれた段階で皆で話し合った時に出た意見です。

 

達成しなかったら劇団員や監督やプロジェクトヤマケンメンバーがアルバイトする。

 

すでに90パーセントみたいなとこまで来ていて、でも残りステージでいけるかどうかギリギリだったんです。その時私が思ったのは、もうお客様は、存分に楽しんで頂き、そして応援して頂いたということ。足りないからDVD10枚買ってくださいみたいなことは絶対やりませんし、間接的にでもこのプロジェクトがそうなるのが、そう思われるのが嫌でした。観たいから見る、買いたいから買う、その為にプロジェクトヤマケンがインディーズ映画とは思えないクオリティの映画を作り、楽しんでもらえるメイキングを作り(そこにはキャストの皆さんの寛容な協力がありました。女優のメイク風景オッケーのメイキングなんて(笑))、他にも絵コンテ販売、おまけDVD、スタッフブロマイド販売、キービジュアルに参加権、など、みなさんに楽しんでもらえる企画とクオリティを頑張ったつもりです。

そんな話を壮行会でお話させて頂きました。だから、達成しなかったら後は私だと。皆さんに楽しんでもらう為、そのバイトの様子をメイキングに入れますと言ったら大きな笑いが起きました。その笑い声も巡り巡って嬉しかったなあ。バイト楽しみみたいなツイートもたくさんあって。監督や宇田川はバイト先を探し始めてたみたい(笑)バイトするメイキングが楽しみっていう気持ち分かりますね〜(笑)例えば私と監督が居酒屋の洗い場でもめる絵とかね(笑)Pとしてはなんかやれないかなあとはぶっちゃけ思ってる(笑)

 

ここで監督のツイートを再び引用。

 

「Dプロジェクト第二弾の目標売上に25日最後の上映で達成できるかきわどい。でもそれをネタにお金を搾り取るようなマネはしたくなかった。もう十分応援してもらった。皆で悩んで出した結果「足りない分バイトしよう」だった。かっこ悪い。だけどそれが僕ららしいなと皆が笑った。Dプロが大好きだ。」

 

そして最後は、お客様と一緒に、達成という喜びを味わうことができました。最終発表はガチで集計した人、あ、ぶっちゃけますね、その日受付にいた藤堂です(笑)と私しか知らない状態でした。本編後に登壇するメンバーや劇団員の緊迫感といったら。

 

私はメイキングコメンタリーがうまくいくかどうかをずっと考えてました。この日はヤマケン組スタッフもゲスト参加する日。プレイヤーではない方々の、だからこそのトークをどう引き出すかをずっとシミュレーションしてました。それはご予約が急増し、なかには応援の為に観る予定じゃなかったけど、達成応援の為にリピートご来場頂いた方もいると思ったからです。

 

私達はいつも劇団で芝居をやる時、チケット代とともに、時間、を考えます。1ステージ観るだけでもなんだかんだ半日仕事ですよね。休日の大半をこの芝居(映画)にかけて頂く価値があるか、という思いを持って作品や興行を作っているつもりです。だからこそ、このラストステージを、最高に楽しんでもらいたかったのです。自己評価ですが、ヤマケン組の皆さんのトークはとても面白く、こういうのよそでやってないだろう!と、いいメイキングトークになったんじゃないかなあ。と思ってます。後で聞いたのですが、監督が、いっぱい喋れよ、ってハッパをかけてたみたいですね。前回上映会はスケジュールでかなわなかった、カメラマンのホーリーさんの話は楽しかった。

 

そんな私にとっては最高の形でこの上映会の幕が降りました。舞台じゃないから幕はないんだけどね(笑)

 

監督と次回続投を決めた後に、移動の電車で未来の話をたくさんしました。全部完成した後の公開の話とか、映画祭に出品する話とか。

 

鬼がたいそう笑ってると思いますが、楽しかったです。

 

Dプロジェクトに関わって頂いたすべての方に、

ありがとう!!!

 

 

140字の感想が好き

先日ツイッターに次回公演の話を書こうと思って、今さらながらはたと気づいた。

次回公演のタイトルは「人生の大事な部分はガムテで止まっている」

そう、長いのです。これ書いただけでかなりの文字数(笑)でもタイトルだからね、面白いでしょって感じで伝えたいしね。

 

ツイッターに書いてくださる感想が好きです。自分が書くのも好き。短くて書ききれないから、大事な部分だけ厳選するんだよなあ。だからシンプルに「面白かった!」だけみたいなのもあるよね。これはレビューサイトにはない特徴だと思います。レビューサイトは、レビューだけにどこか最初の入口である「面白かった」「つまんなかった」あとは「普通」とか?の感じが分からないんだよなあ。まあ食べログとかでも美味しい!だけじゃ伝わらないから、麺の固さとかスープとかサービスとか書くのと一緒かな。食べログとか書いたことないな。

 

という訳で、シンプルだったり厳選された140字感想が好きって話でした。

 

ただツイッターはグッドな感想ばかりが集まる傾向にあるんでしょうね。レビューサイトはある意味レビューを書きたい人がアクセスするので、よいのも厳しいのも様々な感想が集まるとは思います。ツイッターは面白かった!って思った方が観劇帰りの電車でさっと書くような速度だから、わざわざバットな批評を書く人が少ないんでしょうね。僕もそうだしなあ。その辺りはレビューサイトとは違うんでしょうね。グッドかそうとうバッドかの二極(それでも少ない)。

 

だからたまにすんごい評判いいなあと思って観に行った舞台が、そうでもないことがあります。これは正解に言いますね。つまんない、じゃなくて、そうでもない、です(笑)

 

口コミの難しさですよね(笑)人それぞれ好みは…みたいな話になるのかな。なんか数で計ってるようなところはあるかも。絶賛ツイートひとつだったらまだ動かないが、5つ観たら「マジか、そんなに面白いのか」って思っちゃう心理(笑)最近ニュースで「ツイッターの反応は」みたいな言葉をよく聞くようになり、まるで世論調査の替わりみたいな使い方をしていて、ちょっと違うんじゃないかなあと思ったけど、まあこういうことかも。

 

私達も舞台や、今やってるDプロジェクトだったら映画の、感想ツイートをぜひ、みたいな話をします。映画界よりラーメン屋より演劇というジャンルはこの感想ツイートの口コミ効果で観客を増やしたんじゃないかと思いますがどうですか?

 

よく「いい感想だけリツイートして」みたいなご意見をいただきますが、上に書いたように、いい感想のほうが圧倒的に多いんですよね。私は、辛口、厳しい、つまんなかった方面、の感想もリツイートするようにしています。ただ、ひとつ守っていることがあって、作品への感想が辛口なのはいいのですが、個人への中傷までいっちゃってる人いますね。例えば、松本の演技がダメだった、ならいいのですが、松本の演技がダメだった、死ね。みたいな(笑)

極端な(いやそうでもないか)例えですが、わかりやすく言うとそんな感じ。作品や脚本や役者がどんなにダメでも、なにも死ぬこたぁないですからね。昔アンケートに死ねって書かれたことが一度だけあってへこんだなあ。今ではいい思い出。

 

ということで批評を越えて中傷になってる感想はスルーしてます。特に役者であっても個人狙いはよくないですよね。

 

フェイスブックではどんな風なんだろう。私めんどくさくていまだにフェイスブックやってないのですよ。SNSというか、スマホはほどほどにしたくて。

 

ほどほどになってないですけどね(笑)

 

 

 

 

 

エンドロールと番手の話

私、映画のエンドロールって好きです。よくエンドロール終わるまで席立たない派と立つ派みたいな話がありますが、私は立たない派。面白かった作品に限りだけどね。

 

まあ余韻なんでしょうね。あの文字を全部見てる訳じゃなく、作品の余韻に浸りながら、ああたくさんの人がこの作品つくったんだなあとしみじみするというか。

 

舞台でいうとカーテンコールになるんでしょうね。余韻ってことで言えばカーテンコール前の暗転か。うん、確かにその時間も好きだわ。

 

話変わるけど、業界には番手という言葉があり、文字通り役者さんが、この作品で何番手か、チラシの順番は何番手か、みたいな使い方をします。なんかこうやって書くとあんまりいいイメージを受けないかも知れないけど、事務所の力関係とかあるんじゃないかとかね。でも僕はわりと好きなんですよね。番手の話。

 

観る側でも楽しくないですか?おお、この役者さんとこの役者さんがこう並んだか、とか。確か「留め役」って言葉があって、止め役?エンドロールの一番後ろに来る人。たいてい一番ベテランの人ですね。エンドロールで言うと、そのあたりのせめぎ合いも観てて楽しい。留め役の前に留め留め役みたいな人がいて、それでも足りないからさらに留め留め留め略。

まんなかあたりに中留めみたいな場合もあるよね。そういうのまとめて好きなのかも。大河ドラマのエンドロールは本当に大変そう(笑)

 

そういう訳で番手好きな私は、地味に劇団公演でも毎公演、劇団員の番手を変えています。いつも劇団員の名前を並べて、ゲストさんの名前を並べる形にしていますが、つまり劇団員のトップクレジットはその公演の最初に名前が来ることにいつもなります。

 

昔はただ入団順だったように思います。すると宇田川美樹が必ずトップになり、確か本人も嫌だみたいなことを言ったかなあ。覚えてるのは20周年記念公演「Dear Friends」の時に「ついに樋口がトップクレジットだ!」みたいに劇団員が盛り上がった気がするので、その頃はもうやってたんだね。いつからかは覚えてないや。

 

そこには主役論みたいな話が入ってきますが、それはまた別の機会にして、番手で私もキャストもお客様もワクワクしてくれたらいいなあと。

 

 

ちなみにこれが次回公演「人生の大事な部分はガムテで止まっている」の番手ですね。これだけ書いておいてなんですが(笑)、今回2作品あってかなりの群像劇なので、あんまりあてになりませんてへ。両作品トータルだと小沢さんかなと。久々ですね、小沢さんのトップ。

 

あと映画のエンドロールでは、監督の名前が、スタッフ欄の一番頭か、エンドロールの一番最後か、がありますね。海外で監督がラストに出るのはないですね。日本だけの文化?

 

Dプロジェクトの山岸監督は前者でした。スタッフ欄の頭。なにかの機会にそんな話をしたら「監督が一番中心になり作品は作られるけど、やはりスタッフ全員で作った映画だから、一番頭がいい」とのこと。ただ一番最後というのは「作品のすべてに責任を持つ」みたいな意味合いもあるので「責任とらんのかい!?」みたいな意見もあるそうです。面白いですね。

 

崖の上のポニョかな、観てないからわからないんですが、スタッフロール(キャストも?)を全部50音順で出したとか。それはそれで面白いな。Dプロジェクトのメイキングのエンドロールはこの形。

 

ただ、たまに舞台のチラシでキャストの並びが50音順の時があるけど、あれは好きじゃない。

 

 

 

相田さんが主役で渡辺さんが留め役って思っちゃう(笑)