2024年振り返り⑥「文豪が多すぎる」

振り返りラスト!つい先日閉幕したばかりのこの作品!

劇団6番シード第79回公演

「文豪が多すぎる」

12月25日〜29日

新宿シアタートップス

この1年間振り返りブログはちょっと月日経ってる良さ、だいぶ忘れちゃってたり、熱も冷めて少し客観的に見れたり、というのがあるのですが、終わったばかりなのでややアツアツ気味と言いますが、ボジョレー感でお届けします。

まず最初に頭に浮かぶのが「いい座組みだったなあ」という言葉。平均年齢高め?というのもあったのかもだけど、キャストが皆楽しそうにこのワンシチュエーションコメディを作ってるなあという印象が稽古場からずっとありました。6番シード手練れ組もいましたが、佐藤弘樹くん、遠藤しずかさん、矢島美音さんなども初めて組もすうっとマッチして、本当に熟成された座組みって感じでした。大阪からきた早川丈二兄さんの存在も良かったのかも知れないですね。

だから良かった役者を上げたら、アホみたいな回答ですが、「みんな」って答えたいくらいです。主演の宇田川とその横でいい仕事をする永石君のバランスや、椎名大女将始めとする関西弁組、夢麻呂さんもはまってましたね。感想がゆるゆるですね。これが終わったばかりのアツアツ感かしら。

その中でも、憲兵役の石田太一君はいい仕事してたな〜!キャスティングを終えた後に「脚本的に憲兵が欲しい!」と思い太一君にオファー。この人ずっと憲兵やってきたんじゃないかくらいのリアリティでしたね。

 

初めてのど年末公演で、不安がいっぱいでしたが、連日満員御礼の盛況で本当にありがたい。安くないチケット代と忙しい師走の時間を私たちに使ってくださる感謝の気持ちを少しでもと思い、連日前説に立ちました。毒っぽい小噺のオチは全部滑りましたが笑、感謝の気持ちは伝えられたかなとは思っています。

美術がとても良かったですね。最近ずっとご一緒しているチーム黒組で美術は多賀慧さんです。車杏里さんの衣装も相まって、見て楽しい、はすごかったな。

好きなシーンもいくつかありますが、

彩雲さんの「筆はすうっと入れるのがよろしい」とか

歩ちゃんの「今日がうちらの駆け落ち記念日や」とか

情緒折りまぜの台詞が良いですね。喜劇との良き塩梅だったかなと。

オープニングアクトの構成と振付はリズさん。大人の全力学芸会がテーマでした。名前の紙出す奴、以前「泥棒温泉」という芝居でやったことがあって、すごく大変だってわかってたけど「すごく大変だよ」って最初に伝えからやりましたてへ。

やはり宇田川美樹はすごいなと思いましたね。貫禄というか、喋らなくても舞台に居なくてもちゃんと主役の重石が作品に乗っかってるんだよなあ。

そんなこんなの総合力でとても良い公演になったのではないかと思います。丈二兄さんが「大阪キャストでやろう」って言ってました。そろそろ地方公演も復活させていきたいところですね。

以上で2024年振り返り終わり!この後22時ごろから、今年一年の俺作品を俺が表彰する完全俺企画「俺アカデミー賞2024」をツイキャス生放送しまーす!お楽しみに!

トムコラム