今年一年振り返り④「袴DE☆アンビシャス」「12人の私と路地裏のセナ」

今年一年振り返りラスト

公演中止、来年に延期となった2作品を少しだけ振り返ります。ネタバレにならないよう気をつけないと汗。

8月
UDA☆MAP
「袴DE☆アンビシャス」

11月
劇団6番シード
「12人の私と路地裏のセナ」

8月はコロナで、11月は怪我での公演中止となりました。改めて楽しみにしてくださっていた皆様、ごめんなさい。関係各位にも多大なご迷惑をおかけしました。私自身公演中止を、しかも1年で2回も経験するとは思ってませんでした(当たり前です)。8月のあとは、もう演劇ができないんじゃないか、しばらくはやれないんじゃないかというくらい落ち込みました。本当は10月のペパカンも降板させてもらおうかと思ったくらいです。でもそれを救ってくれたのは、来年楽しみにしてます、と応援し続けてくれた皆様、来年の公演でやってやりましょう、と言ってくれたキャストやスタッフの皆様でした。本当に感謝しています。骨折した樋口靖洋は手術を終え、少しずつリハビリが始まり、前を向いています。袴DEは7月、12セナは8月に再上演日程が決まりました。どちらも新作書き下ろしの両作品、ぜひ楽しみにしててください!

という訳でネタバレに触れない程度に軽く振り返ります。

「袴DE☆アンビシャス」
時は大正、女性のスポーツ界への進出が始まった頃、女学生のカヲル(若林倫香)は、学校の銅像(宇田川美樹)の導きにより、謎のスポーツ「スカッピー」でオリンピックを目指すが…。

というイントロで始まるドドドドドスポ根コメディです。ボールは紙風船、円形のコート、使用する道具は、薙刀、タンバリン、羽子板、団扇、と、全てオリジナルで一つのスポーツを作り上げました。これは脚本も大変だったし、稽古場でキャスト達と模擬試合を重ねながら、細かいルール作りをしていきました。そこまでやる演劇ないやろ笑。いや、ないですよ。本当にスカッピーがどこかのなにかの正式競技にならんかなと思ってます。
お客さんはまさに観劇というより観戦という気持ちを味わえると思います。ボールが紙風船なので、ライブ感がすごいのです。キャストは本当に紙風船と格闘しながら、試合シーンを作り上げてくれました。

この作品は少年ジャンプならぬ、少女ジャンプですよ。

UDA☆MAPはいつからかジャンプテイストが強くなった気がしますが笑、まさに今作も友情努力正義をとことん楽しんでもらえると思います。

来年の上演日程は、
2022年7月13日(水)〜18日(月)です。
劇場は変わらずシアターグリーン ビックツリーシアターです。

告知動画がこちら

「12人の私と路地裏のセナ」
日雇い労働者の田島修(樋口靖洋)は、タップダンサーになる夢を持つ、こともなく日々労働に勤しんでいる。しかし彼の中には11人の人格があり、入れ替わり立ち代り彼の人生を彩っている。ある日田島は路地裏で、セナ、と名乗る謎の少女と出会い、彼の運命が動き始める…。

松本陽一の野心作!という触れ込みで書き上げた新作です。本当に不思議な肌触りで、早くお客さんに観てもらいたい欲が強い作品。12人の人格と聞くと、ちょっとサイコなのかなと思いがちで、私もそうならないようにと腐心して脚本を進めたのですが、樋口の持つ独特の雰囲気、路地裏のカコを演じるエリザベス・マリーの透明感などが相まって、感動のヒューマンドラマ、に仕上がったんじゃないかと思っています。もちろん仕上がるのは来年の8月です笑。キャスト同士が休憩時間にひたすら考察し合うような、それでいてそんなに難解に感じない、まさに不思議な手触りの作品になる予定です。宇田川や椎名などの劇団員もちょっといつもと違う立ち位置にいて、センターは樋口。6cの新しい形もお見せできるようなそんな作品になると思います。

来年の上演日程は、
8月10日(水)〜16日(火)
劇場はこちらも変わらず、中野テアトルBONBONです。

これにて今年一年の振り返りは終わり!来年はこの再上演作品2作もあるので盛りだくさんな一年になりそうです。オミクロンで終わってくれコロナ!!

劇団6番シードは毎年恒例に元旦21時に今年のラインナップをホームページで発表しています。そして今年は重大発表もあります!!!!!あ、悪いやつじゃないから期待してくださいね☺️

松本個人も来年は新たな企画を立ち上げたりとアグレッシブな一年にしたいな。そちらも1月4日あたりに情報解禁します!

今年一年も大変ありがとうございました。
来年もどうぞご贔屓に。
劇場でお会いしましょう。

松本陽一

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