人生ガムテの質問に答えながら振り返る①

「人生の大事な部分はガムテで止まっている」3週間のロングラン公演、無事閉幕しました。たくさんの、本当にたくさんのご来場ありがとうございました!感謝!

金曜日に演出家トークショーがあり、ツイッターで質問を募集しました。トークショーで紹介できたものもできなかったものも、ここでお答えしながら、簡単に作品を振り返りますね。あとキャストさんから集めた質問も一部ご紹介。

 

☆何故あえて物理的に制約のある 現在→過去 という構成なのでしょうか #人生ガムテ質問

その通りです。大正編→現代編のほうがいろいろ楽だったのですが、僕がワクワクする順番(結果お客様がワクワクする順番)、がこっちかなと。どこかでバックトゥーザフューチャー3のイメージがあったかも。まさか西部劇の時代に?っていう面白さ。まさか大正時代に?ていう。美術さんも「逆なら楽なのに(苦笑)」と言いながら同意見でした。現代編千秋楽翌日に、キャストスタッフで床の汚れを必死で落とし、壁紙をすべて貼り替え、塗り直しをしました。当初床の汚れは大正時代編では絨毯を引いて隠すというプランで絨毯も用意したのですが、両編ラストシーンを繋ぐあのバミリのことをすっかり忘れているというイージーミスが発覚!(笑)。現代編キャストが本当に高濃度エタノールで落としてくれたみたいです。

 

☆今回の作品では出演者をオーディションで選出したみたいですが、どのくらいの人数が集まったのですか?
また、どんなオーディションの内容だったのかも知りたいです。
#人生ガムテ質問

☆オーディションでキャストを選ばれたそうですが、その際のポイントを教えてください。その時には既に役のイメージとかあったのでしょうか?#人生ガムテ質問

☆今回、6Cの舞台に初めて出演した演者さん達の松本さんの正直な評価わどんなもんでしょうか?よく見る演者さんわ安定・安心して見てましたが、また出て欲しいなって思う人もいたのでオーディションも良いいと思いました。

#人生ガムテ質問

 

オーディション関連の質問や感想をたくさん頂きました。新たな出会いを求めて久々に開催したのですが、ホントやってよかったなあって思います。

オーディションには全部で40名くらいの方が参加してくださいました。その中から12名が今回出演となりました。

内容は、劇団員も読んだことのない新作舞台台本(まだ上演してない書き下ろしがちょうどあったのです)を使って、劇団員も参加してのワークショップ形式で行いました。その台本もワンシチュエーションコメディだったので、個々のスキルだけでなく、舞台上でどのような視野で、演技できるかに重きを置いたと思います。サッカーで言うとパスやフォーメーション変更、野球で言えば送りバントや守備のバックアップに入れるかどうか、みたいな。8時間という長丁場でその台本冒頭20分を発表するまでやりました。有意義な内容だったと思います。

 

今回両編通じて約半数が初めて演出するキャストさんとなった訳です。不安がなかった訳ではないです。劇団本公演の質が落ちるんじゃないかとか、オーディション者で知名度ある方もいましたが、初舞台の子、地方の子なんかもいたので、動員大丈夫かなとかは正直に思いましたね。それは杞憂に終わりました。それ以上の力を皆が公演の成功に注いでくれたんじゃないかな。

 

☆脚本のアイディアがでなくて、悩んでいたまっちゃん。同じ建物で、違うストーリーを作ったらいいんじゃないと提案したのはバーミアンでしたね。宇田川です。そこで、クエスチョン。
なぜ、大正時代をチョイスしたのか。

なぜ、地震を共通のものとしたのか。

聞きたいです。

現代編からやるから面白い。この、感覚も一緒でしたね。宇田川です。

 

自己主張の強い(笑)宇田川さんからの質問です。

地震は現代編のキーになるところで起きたらいいなと思いました。築100年の洋館がある意味の主人公なので、そこからイメージしたのかなあ。天災系は脚本でほとんど使ったことがないので、不安はありましたね。書いてみてやっぱりお客様もいろいろ想起するだろうなと思ったし。見終わって少しファンタジーな印象を持った感想もよく聞きました。肖像画の扱いでしょうね。震度1だったのか、本当におじい様の意志だったのか、みたいなね。そのあたりの雰囲気が私的には少し(私が)今までやったことない新しい感じだったかなとは思います。

大正時代は一度やってみたかったんですよね。撮影現場をシチュエーションコメディにするというのも。それがひとつの建物の今と昔というアイデアと繋がって、今回の作品となりました。

 

長くなったので続く。

 

 

トムコラム