2025年を振り返っています。
12月
「アリスインデッドリースクール ネクサス」
「取調室ABC」
12月は2本の演出舞台がありました。取調室のほうは、ワークショップ公演だったので、並行して稽古やワークショップをしてました。どちらの現場も初めての方が多く、2025年の目標のひとつに「新しい人や形を大事にやりたい」というのがあったので、とても良い出会いがあったように思います。
「アリスインデッドリースクール ネクサス」
初演から携わってきたデッドリーが15周年ですよ。稽古場に脚本の麻草さんがいらっしゃった時に、お互いしみじみ語り合いましたよ笑。麻草さんもパンフレットに書いてましたが、15年前は、私も麻草さんもまだ無名といってよいようなキャリアで、本当に七転八倒しながらこの新しいガールズ演劇を創ったように思います。当時禁煙中だったけど吸ってしまったくらいハードでした笑。あれから月日は流れて、ガールズ演劇という枠組みというかジャンルも、比べものにならないくらいレベルが上がったように感じます。今作の座組も、皆しっかりと演技構築が出来て、演出のオーダーにもしっかり向き合って応えてくれました。あとすごい変なこと言いますが、みんな大きな声が普通に出ます笑。
そんな座組をアンダーキャストのお二人が稽古場を支えてくれて、万全の状態で稽古を進めることができました。こういう、仕組みやシステムもどんどん洗練されていってますね。
とはいえこのデッドリーはほぼ全員が出ずっぱりというガールズ演劇、というか昨今の演劇シーンでもなかなか見ないような脚本です。学校の屋上に集った女の子達が、夢を語り、現実に絶望し、友を愛し、己を悔いて、生きていくという、ちょっと大袈裟な書き方をしましたが、そういう物語です。それを後半までは場面転換もほぼなく、ひたすら屋上の一枚絵で見せていく中盤は、本当に演じるのも演出するのも難しいのです。現場では3の4と呼んでいた3幕四場、自衛隊の二人もやってきて、屋上が夕陽に染まるまで、ここがすべてだと稽古場でも重点的に稽古しましたね。全員のチームワークとともにどんどん濃密に仕上がっていきました。
主人公ユウを演じたあわつまいとノブを演じた遠藤瑠香。あ、敬称略で行きます。二人ともちょっと変わってるんだよなあ。正統派の部分というか、しっかりとした演技はめっちゃしっかりしてるんだけど、その先にちょっと変わってる部分が見れてノビューン(ユウノブのコンビ名)面白かったもんな。遠藤さんはある日からパワー系ツッコミになって、それ自体がボケみたいになって、これは笑える構造ですよ、ってなってた。
他では、ベニシマ役の一本槍希華、イナリ役の有井ちえが印象に残ってる。麻草さんも言ってたけど、今回は特にハマってるキャスティングがとても多かった印象。宍戸舞役の桜羽まりのは、宍戸舞史上一番宍戸舞だったんじゃなかろうか。
今作は脚本もかなりシェイプされてて、故にとても見やすいのと、あとその効果なのか、歴戦の再演の積み重ねか、とてもバランスの良い群像劇になっていたように思います。なので、演出はひたすらストレートに、出来るだけミザンス(立ち位置の設計図のようなこと?)もつけず、屋上の彼女達に任せながら、進めました。そのやり方は良かったかなと思います。あと美術打ち合わせで思いついた屋上の排気ダクトのような台をセンターに置いて漫才ステージにする、は、シンプルイズベストのチョイスだったかも知れません。
さて残すところあと一本。今日中に更新したいな。
はらみかプロデュース
theater tribe workshop
「取調室ABC」
です。お楽しみに!






