松本プロデュース最新作「FOUR.〜Flag the world〜」情報解禁!

松本プロデュースVol.5

「FOUR.〜Flag the world〜」

脚本・演出・プロデュース 松本陽一

 

「演劇を浴びろ!」

舞台の上には4本の旗と4人の役者のみ。それを取り囲む観客達も、役者達と渾然一体となって4つの物語を疾走する!松本プロデュース最新作はあの伝説の舞台「FOUR.」の最新作!爆速で同時進行する4つの物語を劇場で体感せよ!

○日程・劇場

2025年9月18日(木)〜21日(日)

Studio BLANZ(JR板橋駅徒歩5分)

 

○出演

石部雄一

椎名亜音(劇団6番シード)

エリザベス・マリー

永石匠

 

○STORY

とある空間に無造作に置かれた4本の旗…。それはまるで勝利を渇望する戦場の旗のようであり、新たに発見された惑星に立てられたモニュメントのようであり、嵐の中航海を続ける奴隷船の帆のようであり、片田舎の洋服屋に飾られた民族衣装のようでもある。まるで旗に宿ったかのような、4人の登場人物達は、それぞれの物語を語り始めた…。

関ヶ原の合戦前夜、そぼ降る雨の中戦場から逃げ出した男は、武将の首が包まれた旗を発見するが…。

22世紀、新惑星発見。移住テストに向かった女性宇宙飛行士が遭遇した生命体の謎とは…。

新航海時代、スペインから東方に向かう若き船長は、奴隷の反乱により船を座礁させてしまう…。

インドの片田舎でサリー作りにいそしむ一人の女性が、ふとした出会いで政治家に恋をした…。

4つの物語が疾走する時、驚愕のピリオドが4人を包む。「世界に旗を立てろ!」

○タイムテーブル

2025年9月18日(木)〜20日(日) 全6ステージ

9月18日(木)…19時①

19日(金)…14時②/19時

20日(土)…13時/18時③

21日(日)…13時④

 

《終演後イベント》

①カーテンコール撮影会

②FOUR.キャストによるトークショー

③脚本・演出松本陽一によるトークショー

④千秋楽スペシャルトークショー(キャスト&松本)

○チケット

全席自由 前売/当日共に 6500円

カンフェティ(事前精算、入場整理番号付き、推しキャスト選択可)

こりっち(当日精算、推しキャスト選択可) にて発売

 

―チケット発売日―

カンフェティ…7月11日(金)22時〜

こりっち…7月18日(金)22時〜

○STAFF

脚本・演出・プロデュース…松本陽一(劇団6番シード)

音響…山下哲平

照明…鈴木杏里(マーキュリー)

衣装…高宗歩未(劇団6番シード)

票券…feather stage

制作…松本プロデュース

○松本プロデュースとは

劇作家・松本陽一がやりたい俳優とやりたい企画を上演する企画公演ユニット。過去に「ザ・コメディショー」「one〜やがてひとつになる物語〜」などを上演。その内容の濃さ、クオリティの高さ、俳優のストイックさから、観客からも、業界内からも話題となっている。今作は2023年に上演した「FOUR.」の評判を得て、同じ4人の俳優で新たな新作続編に挑む。

#舞台フォー

2024年振り返り⑥「文豪が多すぎる」

振り返りラスト!つい先日閉幕したばかりのこの作品!

劇団6番シード第79回公演

「文豪が多すぎる」

12月25日〜29日

新宿シアタートップス

この1年間振り返りブログはちょっと月日経ってる良さ、だいぶ忘れちゃってたり、熱も冷めて少し客観的に見れたり、というのがあるのですが、終わったばかりなのでややアツアツ気味と言いますが、ボジョレー感でお届けします。

まず最初に頭に浮かぶのが「いい座組みだったなあ」という言葉。平均年齢高め?というのもあったのかもだけど、キャストが皆楽しそうにこのワンシチュエーションコメディを作ってるなあという印象が稽古場からずっとありました。6番シード手練れ組もいましたが、佐藤弘樹くん、遠藤しずかさん、矢島美音さんなども初めて組もすうっとマッチして、本当に熟成された座組みって感じでした。大阪からきた早川丈二兄さんの存在も良かったのかも知れないですね。

だから良かった役者を上げたら、アホみたいな回答ですが、「みんな」って答えたいくらいです。主演の宇田川とその横でいい仕事をする永石君のバランスや、椎名大女将始めとする関西弁組、夢麻呂さんもはまってましたね。感想がゆるゆるですね。これが終わったばかりのアツアツ感かしら。

その中でも、憲兵役の石田太一君はいい仕事してたな〜!キャスティングを終えた後に「脚本的に憲兵が欲しい!」と思い太一君にオファー。この人ずっと憲兵やってきたんじゃないかくらいのリアリティでしたね。

 

初めてのど年末公演で、不安がいっぱいでしたが、連日満員御礼の盛況で本当にありがたい。安くないチケット代と忙しい師走の時間を私たちに使ってくださる感謝の気持ちを少しでもと思い、連日前説に立ちました。毒っぽい小噺のオチは全部滑りましたが笑、感謝の気持ちは伝えられたかなとは思っています。

美術がとても良かったですね。最近ずっとご一緒しているチーム黒組で美術は多賀慧さんです。車杏里さんの衣装も相まって、見て楽しい、はすごかったな。

好きなシーンもいくつかありますが、

彩雲さんの「筆はすうっと入れるのがよろしい」とか

歩ちゃんの「今日がうちらの駆け落ち記念日や」とか

情緒折りまぜの台詞が良いですね。喜劇との良き塩梅だったかなと。

オープニングアクトの構成と振付はリズさん。大人の全力学芸会がテーマでした。名前の紙出す奴、以前「泥棒温泉」という芝居でやったことがあって、すごく大変だってわかってたけど「すごく大変だよ」って最初に伝えからやりましたてへ。

やはり宇田川美樹はすごいなと思いましたね。貫禄というか、喋らなくても舞台に居なくてもちゃんと主役の重石が作品に乗っかってるんだよなあ。

そんなこんなの総合力でとても良い公演になったのではないかと思います。丈二兄さんが「大阪キャストでやろう」って言ってました。そろそろ地方公演も復活させていきたいところですね。

以上で2024年振り返り終わり!この後22時ごろから、今年一年の俺作品を俺が表彰する完全俺企画「俺アカデミー賞2024」をツイキャス生放送しまーす!お楽しみに!

2024年振り返り⑤「one〜やがてひとつになる物語〜」

さて、越年して昨年を振り返っております。

松本プロデュースVol.4

「one〜やがてひとつになる物語〜」

10月18日〜20日

下北沢亭

私がやりたい人とやりたい企画をやる松本プロデュース。今年はなんと3月の「FOUR.」に続いて2本目となりました。年一くらいの予定だったのですが、一人芝居を繋いでいってひとつの物語を作る、しかもリーガル(裁判)ものというアイデアが雷のように落ちたのでこれはもうやってやろうと、久々に少年のような気持ちで企画書を書きました。そして私が一人芝居をやってみたいと思っていた4人を召喚。

松木わかは

藤堂瞬

高橋明日香

野口オリジナル

の4名です。あすぴーは「松プロ2度目があるんだ」と驚愕しておりました。

稽古開始が9月下旬で、夏の間は前回振り返った「密室」の演出だけだったので、少し時間のあった私は裁判の傍聴に足繁く通いました。これはとても良い経験になりました。ネタ帳という名の創作ノートは傍聴記でみるみる埋まっていきます。しかし9月になってもなかなか書き出せない!一人芝居でひとつの事件をいろんな角度から見せていく。説明すると簡単ですが、本当に難しかった。特に最初の松木さん演じる錦戸検事の一人芝居。作品のカラーを決めるのもこの作品だし、事件のあらましのラストまで見えてないと書けないし、しかも1話でいきなりラスト(真相)を描く訳にはいかないし(結局時計の針の音で真相を聞いた時間経過を表現)。ということで、第3話のあすぴー演じる裁判所書記官のパートや、第5話の藤堂演じる元ボクサーの証言など、割と独立してるところを書き進めながら、ゆっくり慎重に、1話と、藤堂演じた弁護人の第2話を書き進めながら事件の結末をイメージしていきました。今までやったことないつまみ食い食い執筆でした。5ー3−1ー2みたいな順番で上がっていきました。その後もう一つの主人公とも言える6話のあすぴー演じる新米弁護士と4話の野口くん演じる車を横流しした罪で捕まった男との交流を描き、最後に真相パートの人々を書いて無事脱稿しました。

稽古は予想していた通り、キャストさんの孤独な戦いが日々繰り広げられました。キャストさんは2役やっていたので、どのキャストもどっちが楽でこっちが難しいみたいなのがあったようです。司法の台詞は本当にむずいみたい。

「相当法条を適用の上、被告を…」とかね。

事件の中心にいる元ボクサーの被告人を日替わりゲストにするのも最初からイメージがありました。僕の作品で言うと「D・ミリガンの客」のような、劇中で語られる人物が出てこないパターンかと思ったら最後出てくる、というのが面白いと思ったのかな。丸山正吾、土田卓、高田淳という重厚三銃士でした。皆いい仕事をしてくれました。

一人芝居じゃないパターンでこの事件を見てみたい、といった感想もたくさんありました。確かにそれはそれで面白そうですね。やり方はどうであれ、リーガルものはまた書いてみたいなあ。それとは別に、リーガルものでなく、一人芝居でひとつの物語を描くやがひとパターンは今後もアリかも知れないですね。とても脚本作りが印象に残った公演でした。

昨年は「FOUR.」と「やがひと」どちらもなかなかハイクオリティな作品が作れたんじゃないかな。そして今年はすでにお伝えしているように「FOUR.」のシーズン2「FOUR.〜Flag the world 〜」を上演予定です。今年の松プロもお楽しみに!

いよいよ振り返り最終回

つい先日閉幕した

劇団6番シード「文豪が多すぎる」です。お楽しみに!

2024年振り返り④「密室」

  1. BE WOOD LIVE presents

「密室」

9月8日〜10日

下北沢亭

オムニバス3作品のうち「ハコの中身」という短編の演出を担当しました。脚本千歳まちさん。

まずこの公演のコンセプトは密室をテーマに描かれた短編作品をそれぞれ別の演出家が演出するというもので、他の話の演出は第一話「密室にまつわるエトセトラ(脚本・柴原麻里子)」がほりゆりさん、第三話「ミス・ホームズの婉麗奇譚〜縛〜」が脚本演出ともに牧野純基さん。過去に俳優としてご一緒した方々で、稽古場では最後の通し稽古あたりまでは別々でしたが、こうやっていろんな方の演出を覗きつつ一緒に作品が作れたのは、とても貴重な経験でした。一応私長いキャリアになっていますが、いつまでも新鮮な空気を吸っていたいものです。

「ハコの中身」

ある一室で女の子4人、エマ、エミリー、ランプ、ククラ、が仲良く暮らしている。実はそれは恵美という現実世界で生きる女性の妄想?だったのだが…。といった精神世界のお話。脚本の千歳さんはすごい世界観の物語を書くなと最初に台本を読んだ時に思いました。僕の感想は「ずっと怖かった」女の子たちが明るく会話しているのですが、ずっと得体の知れない雲みたいなものがかかっているイメージ。観客の受け取り方も様々だとは思うのですが、この怖かった印象をどれくらい表出させるかを演出としては悩みました。極怖ホラーにもできるし、耽美な百合系の雰囲気に落とし込むこともできる。でもあまり外から枠をはめてはまさに良くないと思い、キャストには「それぞれが自分が正しいと思ってぶつかり合ってほしい」と伝えました。そうやって稽古を進めるうちに、なんというか、ちょうどいい塩梅の空気感が出来上がったように思います。鶴田葵さん、安達優菜さん、葉月智子さん、三人ともちょうどいい久々加減で新顔の椿千優さんと合わせてとても新鮮に物語が作れました。

3話の「ミス・ホームズ」が私もホームズ好き、ミステリー好きということでとても楽しく観ていました。小菅さんはじめ長台詞は大変そうでしたけどね。と思ったら今年の春に長編で続編をやるみたいです。一観客として楽しみです。

次回振り返りは、

2024年振り返り⑤「one〜やがてひとつになる物語〜」

です。お楽しみに!

1月5日(日)22時ごろから、毎年恒例、2024年の俺作品を俺が表彰する完全俺企画「俺アカデミー賞2024」をツイキャスにて生発表します!お楽しみに

2024年振り返り③「魁⭐︎パラダイムシフト」

2024年振り返り③「魁☆パラダイムシフト」

ど年末まで公演を打っていたので、今年一年振り返りが年を越してしまいましたあけましておめでとうございます。

という訳で残り4作を振り返って、お正月の間に毎年恒例の「俺アカデミー賞」もやっておきたいなあ。

UDA☆MAP Vol.13「魁パラダイム☆シフト」

7月3日〜7日

大塚萬劇場

毎年恒例、宇田川美樹主宰のUDA☆MAPですが、夏に大きめの規模でやるのは久しぶり(2年ぶり?)のようで、UDA☆MAPらしいお祭り公演ということで、今作は、音楽劇と昭和アニメというコンセプトで全7曲、うちオリジナルソング6曲を製作し、歌唱中は観客のみなさんサイリウムなどを振ってオッケーというノリノリな公演になりました。

私も6曲全部の作詞を担当しました。作編曲の秤谷建一郎さんのアガるロックナンバーに詩をつけるのはとても難しかったですけど、楽しかったです。春にライナバでも作詞して、だいぶ作詞家としての腕が上がってきたんじゃないかと思う今日この頃です。少し自信がついてきたかも。

メインテーマとなる「魁☆パラダイムシフト」がカッコ良すぎて、メインテーマ歌唱はメイビーワン役の夏目恵名さんが歌ってくれてるのですが、オープニングだけじゃ勿体無いと思い、ラストの大バトルをそのまま歌唱にしてライブのように盛り上げました。元々歌詞のイメージが「悪は滅びたって貴方が決めたの?」とか「正義の味方なんて操られたピエロ」といった悪の主人公イーヴァル団の目線で書いていたので、うまくハマりましたね。

その物語といえば、一応善だの悪だの喋ってますが、ひたすらおバカコメディを目指しました。「何も考えず観れた」「ただただ面白い」と言うような感想がとても嬉しかったです。僕が一番好きなセリフは冒頭で思いっ切り説明台詞を言う池澤汐音くんの「倉庫の屋根が一瞬で吹っ飛んだ!」です。「巨大化するわ」といって巨大化したり、観客の皆様の想像力が頼りの脚本でした笑。

キャストでは主人公イーヴァル団のリーダー、ビビンパを演じた澄華あまねさんのコメディセンスが爆発してましたね。前にもいったけど顔がゴムみたいでジムキャリーのように動くのです。シャベクリン役の森岡悠さん、ズットン役の真野未華さんの3人で愉快にバカやってくれましたね。

正義の味方のタケルを演じた小林未往さんが印象に残ってますね。本当に昭和アニメの男の子ヒーローでした。あと一応ラスボス的なマンゴー女史役の船岡咲さん。あの不思議なユルさ?と言うか飄々とした感じがスルメ感あるんだよなあ。

UDA☆MAPは今年15周年だそうです。宇田川から少し構想を聞いてますが、面白くなりそうですよ。ご期待くださいね。

次回振り返りは、

2024年振り返り④「密室」

です。お楽しみに。