松本プロデュース Vol.4「one〜やがてひとつになる物語〜」

松本プロデュースVol.4
「one〜やがてひとつになる物語〜」

「これは9人の男女を描いた群像劇であり、一人芝居である」
とある法廷でひとつの事件の裁判が始まっていた。被告、検事、弁護人、書記官、そして証人達…。
事件の核心に迫るうちに、それぞれの人物達の心の内が明かされいくが…。

ある裁判を通じて描かれる9人の人物の群像劇を、4人のキャスト(プラス日替わりゲスト)による一人芝居で繋いでいくという新しいスタイルのリーガルサスペンス!

○公演日程・劇場
2024年10月18日(金)〜20日(日)
下北沢亭

○CAST
松木わかは
藤堂瞬(劇団6番シード)
高橋明日香
野口オリジナル(ポップンマッシュルームチキン野郎)

《日替わりゲスト》
10月18日(金)…丸山正吾(Bobjack Theaer /ドガドガプラス)
19日(土)…土田卓
20日(日)…高田淳

○STORY
ある裁判所で行われている「元ボクサーによる傷害事件」の裁判。被告人である元ボクサーには反社との交際や、ネット犯罪集団に加担していたなど噂が絶えなかった。そんな中で行われた第一回公判では、女性検事が事件の凶悪性を訴え、マスコミや傍聴人は皆有罪を確信する。しかし第二回公判では名もなき国選弁護士が驚愕の証拠を元に無罪を主張する。その後も証人となった試合相手のボクサーや、新たに名乗り出た目撃者の証言などで、裁判は二転三転していくが…。

○松本プロデュースとは
劇作家・脚本家・演出家の松本陽一が「やりたい人とやりたいことをやる」プロデュース公演。これまで珠玉のコメディ作品を詰め込んだ「ザ・コメディーショー」4つの物語を同時進行させて完結させる「FOUR.」など、挑戦的な企画で観客からも業界内からも話題を呼んでいる。

○タイムテーブル
10月18日(金)…19時◆
10月19日(土)…13時◇/18時●
10月20日(日)…13時/17時◎

《終演後イベント》
◆…カーテンコール撮影会
◇…キャストトークショー
●…松本陽一トークショー
◎…千秋楽アフタートーク

○チケット
全席自由 5800円+1ドリンク500円
カンフェティ(整理番号付き)、こりっち(当日精算)にて発売
チケット発売日…8月23日(金)22時より

【カンフェティWEB販売ページ】

【こりっち】

松木わかは

藤堂瞬

高橋明日香

野口オリジナル

丸山正吾

土田卓

高田淳

団体

○STAFF
脚本・演出・プロデュース…松本陽一
音響・照明…金子賢太朗
ビジュアルディレクター…宇田川美樹
衣装…高宗歩未
票券…島崎翼
制作…松本プロデュース

#やがひと

松本プロデュース「FOUR.」DVD発売イベント開催決定!

松本プロデュース「FOUR.」DVD発売記念イベント

8月11日(日) 池袋木星劇場

交差する4つの物語と4人の登場人物+MORE…。
あの衝撃の舞台の感動を映像で再び!DVD発売記念イベントを開催します!キャスト&松本陽一のコメンタリーで本編をフル上映する第1部、メイキング映像を上映しながらの裏話トークショーやFOUR.カルトクイズ、配役シャッフル企画など盛りだくさんの第2部、もう一度「FOUR.」の世界をお楽しみください!

◇出演
石部雄一 椎名亜音 エリザベス・マリー 永石匠 松本陽一

◇第1部《13時開演》
「FOUR.」本編フル・コメンタリー上映
キャストがコメントしながら本編をフル尺で上映します 
  
◇第2部《17時開演》
メイキング映像ダイジェスト上演&裏話トーク&バラエティ
・FOUR.カルトクイズ
・シーン再現覚えてるかな?
・配役シャッフル読み合わせ
・FOUR.企画会議〜もし別のFOUR.の物語があったとしたら〜 

 ※イベント時間は各部2時間を予定しております
 ※第2部内容は変更になる場合があります
 ※イベント終演後にツーショットチェキタイムがあります

◇チケット
5000円+ワンドリンク制(500円)

◇チケット発売
 7月12日(金)22時よりカルテットオンラインにて発売開始

チケット申し込みはこちら

◇アクセス
 木星劇場
 東京都豊島区西池袋5−1−5 
第二春谷ビルB1
 池袋駅西口側C3出口から徒歩10秒

 
#舞台フォー

「Life is Numbers」の脚本演出家トークショーで語り切れなかったことをつらつらと書いてみようと思います。

トークショーで一番お気に入りのシーンは何ですか?と質問されて環奈と九藤のラスト
「結婚しようか」
「何でこのタイミンングなのか分からないですね。いいよ」
を挙げましたが、初演の時に実はすごく悩んで、最後まで環奈がプロポーズし続けて九藤がいいよと言うバージョンですが、九藤がプロポーズするバージョンも存在したのです。

環奈「素敵な映像ね」
九藤「結婚しよっか」
環奈「ん〜何でこのタイミングか分からないですね。いいよ」

というバージョン。稽古場でやってもらって、ミスターライナバこと初演出演者松本稽古さんにジャッジしてもらったのですが、計測不能にどっちもいいとなって、結局今のバージョンになりました。このシーンの心理はもう何か理屈じゃないんだよね。

他にも好きなシーンや台詞はいっぱいあるなあ。遥(剛)がロックアイスを買いに来るシーンも好き。拓実(七菜子)を描かずに病気の進行を描くという脚本家的な目線もありますし、財布忘れて次回でいいと言われる感じとか。後半の悲しい流れにスイッチを入れる良いシーンかなと思います。

これはバリバリ脚本家目線なのですが、四谷(五十嵐)が「やるぞ、銀行強盗」と決意するシーン。とにかくすれ違いの連続がその台詞を言わせるのですが、そのすれ違いをコツコツ積み上げたなあと。四葉は一芽と仲良くなり、教授に彼氏と間違えられ、そして一芽に渡した乱数表のプログラムがクラッキングに悪用されたと知る。その一芽もネットの悪戯プログラムに騙されていて、四谷(五十嵐)も二乃宮(二階堂)を思って自省した時に起こる事件。物語冒頭で「銀行強盗でもやろうかな」と始まる四谷(五十嵐)が本当に決意するまでを丁寧に積み上げられたかなと思います。
その後びっくりするくらい雑な計画で結果オーロラビジョンの停電に成功するのですが、そのリアリティとコメディの塩梅とかもね。コメディリリーフで愛すべき彼らがいい仕事するというね。これはお手本にした映画「ラブアクチュアリー」で最後に子供が空港のゲートを通るのに、職員達がロックスターが全裸で歌ってるテレビを思わず見ちゃう隙に、というバタフライエフェクトを参考にしました。空港職員が目を逸らすかよ、みたいなツッコミを入れようと思えば入れられるんだけど、ロックスターが全裸で踊るまでのドラマがしっかりあるから許されるんですよね。ちょっとだけ嘘感もロマンチックには必要なんだな。たぶん。

演出的に気に入ってるのは、遥(剛)が「数字増やすぞ」と交通調査アルバイトに出るも上下線事故で車が一台も通らず、そのチェッカーのゼロを見て病院へ駆けつけるというシーン。初演にはない演出で、遥(剛)がチェッカーを見るタイミングでマスターが店の黒板にゼロを書くというもの。五味さんを演じた遊佐さん、十和さんを演じた内海さん、どちらも情緒?のあるゼロの書き方をしてくれました。

トークショーで一番語れなかったのは男女逆転(全員じゃないが)の2バージョン公演についてですかね。まず余命宣告された主人公が女性(初演はクローバーの拓実)だと印象が全然変わりますね。ヒロインポジも女性が男性になってこれも全然印象変わる。どっちも泣けるけど。両バージョンで変更したのはバッティングセンターとゲームセンターのシーンんのみ。そしてクローバーは拓実がわざと空振りするんだけど、ハートは剛が病院行きをかけてUFOキャッチャーをやるけど失敗という流れ。あとは最後に拓実(七菜子)の死を伝えらた後に泣く遥と剛。遥はすぐに大声を出して泣いたのに対し、剛は先に膝から崩れ、そして絞り出すような泣き声でした。このシーンは水崎綾さん、石渡真修君の気持ちに寄り添おうと、暗転のタイミングなどを変えました。

男女逆転で面白いかったのは、坂上(坂下)夫婦ですかね。クローバーの坂上夫婦は姉さん女房でライター業をやりながら主夫を頑張る今どき?な夫婦となりました。この作品にはこういう時代性はよく合う感じがしますね。今後は同性婚カップルとか出てもいいかもね。

クローバーとハートで結構性別が変わったのですが、やはり主人公から関係性を作っていくので、ハートで言うと、女性が主人公だから心臓弁膜症のカフェ店員は男性がいいな、するとオーナーは女性にしてみようか、といった具合。クローバーのロック歌手を宇田川さんにやってもらいたくて、そうなると同級生はクシダさん演じた一澄さんで女性となり、つまり夫は南沢さん演じた主夫の二平さんとなった訳です。
男女逆転で一番この人じゃないと成立しないぞと思ったのが、はらみかさんが演じたコンビニ店員借金200万の五十嵐滝子です。はらみかさんならやってくれると自信満々のオファーをし、新年イベントで読んでもらって勝ちを確信しました。はらみかさんは「クズ役枠で呼ばれる」と冗談交じりに語ってますが、そんなことはないよ。今後もクズ枠で呼ぶかもしれんけど。

主題歌作詞秘話はトークショーで語りましたが、本当に初演の呪縛というか評価というか、それを超えられないとしたらここかなと思いました。素敵な楽曲デモが来たのですが、作詞は悩みに悩んで、結局ストレートな歌詞で最後「グバラブ〜!」という台詞になりましたが、ダメなら「大好き〜!」とか本当に素直な二人の気持ちを歌にしようと思いました。今配信準備中です。もう少々お待ちください。

という訳で、久々に公演直後に振り返り的な文章を書きました。この作品映画にしたいなあ。映画にしたい。その時は自分で監督したいな。夢を言葉にして頑張ってみます。

アーカイブ視聴、ネット通販は25日までです。お見逃しなく!

クローバーside(5月6日13時回・終演後イベント「劇団員トークショー」付き)

ハートside(5月6日18時回・終演後イベント「スピンオフシアター」付き)

俺アカデミー賞2023まとめ

#俺アカデミー賞2023

ツイキャスご視聴ありがとうございました!この後テキスト報告しまーす!昨年設立された短編賞忘れてた!それもこの後発表します!

俺アカ①俺観た作品賞
宝塚歌劇団「ディミトリー・ジャガービート」
ドガドカプラス「セクシー女優事変」
劇団壱劇屋東京支部「パラデュール」
papipro「SUMMERFREESIA expression」

最優秀賞は
「バラデュール」
です。おめでとうございます!

#俺アカ2023

俺アカ①技術賞
美術「屋根裏バーニャ」多賀慧
舞台「屋根裏」澤井克幸
照明「屋根裏」榊原大輔
音響「ゼロヨンヨン」兼坂香弥
音楽「コルコネ」奈良悠樹
衣装「コルコネ」高宗歩未
ビジュアル「コルコネ」ビジュアルチーム
当日運営「屋根裏」受付チーム

おめでとうございます!

#俺アカ2023

俺アカ④劇団員賞

今年一番内外で活躍した劇団員を表彰します。

小沢和之です。

外部も精力的に出演し、屋根裏の演技も光る。
おめでとうございます!

#俺アカ2023

俺アカ⑤脚本賞

新作が対象。
「Call me Connect you」
「Dressing Room」
「ザ・コメディショーSecond」
「屋根裏のバーニャカウダー」

最優秀賞は、
「Call me Connect you」です。おめでとう!俺!

#俺アカ2023

俺アカ⑥短編賞

俺が書いた新作が対象。
DR第2話「下手舞台袖の幽霊」
コメセカ「道理塚教授の渋滞学」
コメセカ「ガチャガチャ倶楽部」
コメセカ「ロキソニンフラペチーノ」

最優秀賞は
「ロキソニンフラペチーノ」
です。おめでとう俺!おめでとう舞川&若林!

#俺アカ2023

俺アカ③新人賞

キャリア関係なく、今年初めてやった方対象。

澄華あまね「ゼロヨン」「屋根裏」
森岡悠「コルコネ」「DR」
長谷川麻由「ゼロヨンヨン」「テンリロ」
もりしまりお「ゼロヨンヨン」「まなつ」

最優秀賞は
澄華あまねさんです。おめでとうございます!

#俺アカ2023

俺アカ⑦助演男優賞 

高田淳「コルコネ」
平山佳延「コメセカ」「屋根裏」
添田翔太「コルコネ」

最優秀賞は、
高田淳さんです。おめでとうございます!

#俺アカ2023

俺アカ⑦助演女優賞
大激戦区!

松本稽古「ゼロヨンヨン」
松木わかは「コルコネ」
千歳ゆう「テンリロ」「ゼロヨン」
栞菜「DR」
大滝紗緒里「DR」
小林亜実「コルコネ」「DR」
はらみか「コルコネ」
高宗歩未「コルコネ」
舞川みやこ「コメセカ」「屋根裏」
澄華あまね「屋根裏」
椎名亜音「屋根裏」
天音「まなつの銀河」

最優秀賞は、
舞川みやこさん
小林亜実さん
です。おめでとうございます!

#俺アカ2023

俺アカ⑦主演男優賞 

藤堂瞬「屋根裏」 
小沢和之「屋根裏」
オオダイラ隆生「コルコネ」
丸山正吾「コメセカ」
土矢兼久「おとこのはなし」

最優秀賞は、
小沢和之です。おめでとうございます!

#俺アカ2023

俺アカ特別賞
20年の功績に。

土矢兼久さんです。おめでとう!

俺アカ⑧主演女優賞 

宇田川美樹「Call me Connect you」
真野未華「Dressing Room」
那海「Dressing Room」
澄華あまね「ゼロヨンヨン」
前田美咲「まなつの銀河」

最優秀賞は、
宇田川美樹です。おめでとうございます!

#俺アカ2023

俺アカ⑨演出賞

ゼロヨンヨンの終電車

です。おめでとう俺!!

#俺アカ2023

俺アカラスト!作品賞

今年一番評価が高かった作品は…

Call me Connect you

です。おめでとう関係者の皆様!おめでとう俺!

#俺アカ2023

今年一年振り返りラスト「おとこのはなし」

大晦日になってもうた。今年一年を振り返っています。
振り返りラスト!

11月
土矢兼久一人芝居「おとこのはなし」
木星劇場

元劇団員の土矢兼久君が、20周年記念と無期限休業前のラスト公演ということで、演出を担当しました。彼のラストかと思って稽古場に行ったら、難易度の高い脚本にメラメラと挑むある意味若い役者がいて、本当に辞めるんかなって思ったのが最初の話笑。

オカモト國ヒコさん脚本。とある死んでしまったホームレスが、死んだ後に自分の人生を振り返る物語。上演時間60分。当然一人芝居ですから、膨大な台詞量です。かつ、その人物は60歳オーバーくらいの年齢。40代の土矢には挑戦しかない演目です。最後にこの演目を選んだ土矢は立派です。演出は、この物語には聞き役の人がいて、それを観客にどう感じさせるか、の一点くらいで、稽古場は落語の稽古?みたいに私来る、土矢やる、私アドバイスする、みたいな感じでした。でもさすがに長く一緒にやってきただけあって、なんのストレスもなく作品や演技の話し合いが出来る感じは、ちょっと嬉しくもありましたね。

稽古場で、もう何年ぶりだろうか、前代表の久間勝彦さんとお会いし、まさか鞄がかぶってるとか同窓会的な懐かしさもありました。

さっき物語の中に聞き役の人がいて、と書きましたが、一番最後の最後、その存在を客席に振りました。最後の数行だけ土矢兼久は、観客に目線を置いて、物語を去っていきます。20年の歴史に関わってきた人間として、この演出がプレゼントとも違うけど、彼は様々な作品でお客様の記憶に残ったことでしょう。一旦なのかどうなのかは分かりませんが、お疲れ様でした土屋。君の未来に幸あらんことを。

2023年の振り返りはこれで終わりです。皆様良いお年をお迎えください。
来年もどうぞご贔屓に。
松本プロデュースVol.3「FOUR.」よろしくね!