松本プロデュース「ザ・コメディショー」

松本プロデュースVOL.1
「ザ・コメディショー」

2022年3月11日(金)〜13日(日)
下北沢亭

劇作家・松本陽一が「やりたい時にやりたい人とやりたいことをやる」企画ユニット公演『松本プロデュース』がいよいよ始動!
第一回は、演劇界で異彩を放つ4人の俳優を集めたコメディてんこ盛りのオムニバス公演!
図師光博、高橋明日香、栞菜、浮谷泰史が、一人芝居に、スタンダップコメディに、落語風演劇に挑む!
全9作品すべて松本陽一新作書き下ろしによるコメディショー!いざ開幕!

○出演
図師光博
高橋明日香          
栞菜         
浮谷泰史

○お品書き

☆幕開き4人芝居「FOUR-KILLER」
スーツに身を固めた4人の殺し屋。武器は、銃、ナイフ、ナックル、そして…洗面器。 
4人が暗殺を目論むのターゲットは…癌細胞!?

☆高橋明日香×浮谷泰史「絶望のカレー」
冷めきった夫婦の前にあるのは冷めきったカレー。
「カッチカチだな」
「放置するからですよ」
「おい、どっちが食べるんだ?」
「じゃんけんしましょう」

☆図師光博×栞菜「出禁ちゃん」
あるアイドルグループの握手会会場で出会ったオタクの中年男性とオタクの麗しき女性。ルール違反で出禁となるのはどっちだ!?

☆浮谷泰史一人芝居「スタンダップコメディって」
軽やかなジョークで会場を沸かせるコメディアン、と思いきや…。スキャンダルで干された芸人が、海外進出の野望を持つ可笑しくも哀しい練習風景。

☆図師光博ほぼ一人芝居「創作落語風演劇〜楽屋騒動〜」
寄席の楽屋で今日の噺の練習を始めた二つ目の落語家。楽屋を訪れた三人の客を描いた「楽屋騒動」という演目は、やがて現実に楽屋を訪れた人達とリンクして…。

☆高橋明日香一人芝居「復讐の予習」
「入念に予習するのよ。完璧な復讐劇のね」 
結婚詐欺師に騙された冴えないOLは、復讐を誓ってその予習を始めるが、用意した薬剤がおかしな化学変化を起こし始め…。

☆栞菜一人芝居「花魁喜譚」
なぜ売れ残る。誰かあたいを買っておくれよ三文でいいよ。
江戸の吉原でくすぶる一人の遊女。売れっ子花魁になる為に彼女が取った突飛な行動とは…?

☆浮谷泰史×図師光博&高橋明日香×栞菜「エロ本の行方」
男子中学生がふたり。万引きしたエロ本が行方不明になった!もうダメだ!世界の終わりだ!
女子中学生がふたり。あいつに告っちゃいなよ。え、下駄箱にエロ本入ってるんだけど。

☆4人芝居「白身魚のアクアパッツア〜諭吉風小銭を添えて〜」
イタリアンレストランの厨房。4人のシェフやギャルソン達がものすごい形相で対峙している。
「私の財布を煮込んだやつ誰だよ!」
クリスマスの夜に奇跡は起こ…らない。

※演目、上演順は変更になる場合があります。

○タイムテーブル

2022年3月11日(金)〜13日(日) 
3月11日(金)…14時/18時☆
3月12日(土)…14時/18時★
3月13日(日)…13時/17時

※上演時間は90分〜100分を予定しています
※全ステージ生配信を予定しています
※終演後の面会はございません

☆…終演後アフタートークショー「松本陽一×図師光博×浮谷泰史」
★…終演後アフタートークショー「松本陽一×高橋明日香×栞菜」

○チケット
整理番号付き自由席
前売/当日ともに6000円(1ドリンク付き) 
カンフェティにて発売
チケット発売日…1月24日(月)22時〜

【チケット購入はこちらから】

○スタッフ
 脚本・演出・プロデュース…松本陽一
 照明・音響・配信…山下哲平
 ビジュアルディレクター…宇田川美樹
 票券…島崎翼
 制作協力…藤岡真由美

○公演情報・お問い合わせ

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○松本陽一コメント

この度「松本プロデュース」という企画公演を立ち上げました。これまで劇団6番シードという団体で代表を務め、多くの舞台公演を行ってきましたが、ひとりで何かやるというのは実はしてこなかったなと思い立ちました。いつも何か箱や枠組みがあって、その中で物語を作ってきました。じゃあまっさらに一から公演を作るとどうなるんだろう、と考えていた時に、頭に浮かんだのがこの4人の俳優でした。そして「ザ・コメディショー」というハードル高めの公演タイトルが思い浮かびました。笑ってください、とばかりのタイトル。

この企画で一番に声をかけたのが図師光博。小劇場界きってのコメディアンを余すところなく使い切りたい。そう思ったのがコメディショーの始まりでした。

過去、私が脚本演出を担当した一人芝居を上演したことのある高橋明日香。彼女の美しさと裏腹な、突き抜けるコメディを久々に見てみたいなと思いました。そこに今回は少々シュール味を添えて。

UDA☆MAPで強烈なキャラクターを生み出してきた栞菜。あまりコメディを演じてもらったという記憶はなく、あくまでストイックに芝居を作った結果と思っています。今回はガッツリ、コメディ全開放を見てみたい。

最高のバランサーであり、稀代のツッコミニストの浮谷泰史。どこか冷静な彼の最高沸点を見てみたい。スプリント勝負の今回の演目で、どんな浮谷が見られるか楽しみです。

それぞれの面白さと、4人の化学反応が存分に楽しめる演目をご用意しました。
「ザ・コメディショー」心ゆくまでご堪能ください。

                  脚本・演出・プロデュース 松本陽一

新年のご挨拶〜松本2022ラインナップ〜

新年明けましておめでとうございます。元旦に新劇団員3名を発表し、今年は松本個人も環境が変わることもあり、まさに新しい一年になりそうです。まだコロナ的な将来が見通せませんが、もうやるしかないよね、ガンガンに公演を打つ一年にしようと思ってます。

劇団ラインナップは発表しましたが、私的2022年ラインナップで新年のご挨拶にさせて頂きます。

☆1月12日(水)〜16日(日)
「星の少年と月の姫」
シアターKASSAI
脚本・吉田武寛
演出・松本陽一

演出を担当します。吉田さんとは初タッグで、吉田さんの紡ぐ世界を私なりに新たな色彩で描けているんじゃないかしら。演劇部で起こった水難事故と、その解決の鍵が演劇部が上演する物語にあった…というミステリーファンタジーって感じのジャンルかな。久々に若い女優さん達だけの現場で、おじさん少し若返ったような気がするよ。繊細で綺麗な芝居と絵作りを心がけました。

☆3月17日〜20日
「新企画始動!!」
明日4日21時に情報解禁予定ですが、新しいことを始めたいなと思い立ち、セルフプロデュース公演を行うことにしました!やんややんや。
その名も「松本プロデュース」そのままですけどね。内村プロデュースという大好きな番組があって、もちろんやることは芝居なのですが、あんな豊かなメンバーでドSな企画をやっていたあの番組が好きで、こんなシンプルな名前にしました。第一回は、僕がやりたいなと思ったキャストと珠玉のコメディを上演します。
明日発表しますので、お楽しみに。

☆5月19日(木)〜29日(日)
劇団6番シード第73回公演
「CUBE」〜6番シード春の大感謝祭・新劇団員お披露目公演〜
池袋シアターKASSAI

春の6Cは多彩な作品群をこれでもかと詰め込んだお祭り公演!まるでルービックキューブのような多ジャンルの物語をお楽しみください!
上演予定作品
「アンダーライン〜図書館司書探偵〜」
一昨年上演延期となった感動のミステリーがついにお目見え!
「浪人街の左利き」
オオダイラ隆生主演。浪人街でくすぶる3人の浪人は現状を一点突破する会議を始めるが…。
「天気と戦う女」
高宗歩未主演。過去5度上演されてきた超人気短編が新劇団員主演で蘇る!
「ジャガーノート」(脚本・細川博司)
シカゴのダウンタウンで繰り広げられる傑作コメディが、松本演出の超濃厚会話劇でさらに激しく…!
「女流作家たちの備忘録」
4人の女流小説家が描いた物語はやがて不思議に交差して…。新作書き下ろしロマンチックストーリー。
「巨匠と三毛猫パスタ」
対峙する二人の巨匠。二人の間に三毛猫が一匹。ベテラン俳優によるおバカでキュートなコメディ。
「マジシャンズセレクト」
劇団員7名による密室シュチュエーションコメディ!濃厚新6Cをたっぷりご堪能!

劇団の春公演。新劇団員のお披露目と、とにかく祭りっぽいことがやりたかったんですよね。きっと私達もお客さんもコロナで窮屈な思いをしたと思うので、ぱあっと盛り上がろうぜみたいな気持ちがあったんだと思います。延期となった6バンjackNGで上演するはずだった「アンダーライン」これまで椎名亜音の十八番と言われた人気短編「天気と戦う女」など。「マジシャンズセレクト」(新作)は新劇団員を入れた7名のシットコム。個人的には「女流作家たちの備忘録」(新作)が楽しみです。

☆7月13日(水)〜18日(日)
UDA☆MAP Voi.11
「袴DE☆アンビシャス」
脚本・演出
昨年公演中止となった作品の再上演が決定しました。告知動画も見てね。大正時代、スカッピーという謎のスポーツでオリンピックを目指す袴女子達を描きます。ザッツスポ根!!ザッツUDA☆MAP!!

☆8月10日(水)〜16日(火)
劇団6番シード第74回公演
「12人の私と路地裏のセナ」
中野テアトルBONBON

こちらも昨年11月に上演延期となった作品が上演決定!今年の夏はリベンジ公演2連発というなんとも不思議な夏になりそうです。

樋口靖洋主演。タップダンサーを目指す日雇い労働者と、その男の中で共生する12人の私、そして路地裏で出会ったセナという少女…。

後3日で小屋入り、初通し稽古の後、という仕上げ直前の段階での中止だったので再開した時、あれ、どっから稽古すればいいのって感じですが、多分もっかい作り直すくらいの気持ちで行く気がします。半年の熟成がどんな反応を生むのかしら。

☆11月30日(水)〜12月4日(日)
劇団6番シード第75回公演
「火消しの辰と瓦版屋の娘」
恵比寿・シアターアルファ東京

2019年上演の「なまくら刀と瓦版屋の娘」の続編がいよいよ登場!椎名亜音主演。今度の舞台は野良歌舞伎の表舞台と舞台裏。粋でいなせな瓦版屋の娘「お紙」が、表と裏を同時に解決してみせましょう!
同時刻、同時進行コメディという新ジャンルの時代劇コメディ!ご期待ください!

発表したら反響大きかったですね。お待たせしました。この同時刻同時進行コメディは、観てない方にはなんのこっちゃだと思いますが、面白い新しいフォーマットだなと思い早々続編を決めたのでした。恵比寿駅徒歩3分の好立地に出来た新しい劇場、シアターアルファ東京での上演です。

今の所発表できるのは5作品。でも来年は年男でもあり、なんかガンガン行きたいんですよね。
下半期はまだまだ余裕ありなので、演出でも脚本でも両方でも、ぜひご依頼ください!!(営業)

あとこのホムペの更新もしていきたいですね。コロナで止まっていた対談企画も再開したいなあ。

個人的には、新しいことガンガンやっていきたい感ですが、今年新年の書き初めは「健康第一」「恩返し」と書きました。色々激動の一年になりそうですが、これまでのご縁に感謝して、健康第一でいきたいと思います。

禁煙。します。
まだ、できて、ない。

2022年1月2日
松本陽一

俺アカデミー賞2021 発表ツイートまとめ

毎年恒例の俺作品を俺が表彰する完全俺企画「俺アカデミー賞2021」のツイートまとめです。

今年一年の俺作品を俺が表彰する完全俺企画「俺アカデミー賞2021」今年は

「ボイルド・シュリンプ&クラブ」#シュリクラ
「ガールズトークアパートメント2020」#ガールズトーク2020
「ペーパーカンパニーゴーストカンパニー」#ペパカン
延期となった
#袴DE
#12セナ
は来年対象
#俺アカ2021

#俺アカ2021
【俺見た作品賞】
今年俺が観た作品が対象。
パピプロデュース「アンソールド」
大神拓哉演出「Vivid Scramble」
heartmoreneed「ふたりカオス」

最優秀賞は「アンソールド」です。おめでとうございます!

#俺アカ2021
【技術賞】
美術「ガールズトーク」西山美咲
舞台「ガールズトーク」澤井克幸
照明「ガールズトーク」榊原大輔
音楽「シュリクラ」奈良悠樹
音響「シュリクラ」兼坂香弥
受付「シュリクラ」藤岡真由美他
ビジュアル「シュリクラ」ビジュアルT
特別賞「シュリクラ」映像T

#俺アカ2021
【脚本賞】
必ず俺が受賞する項目。新作のみ対象。
シュリクラ
「CASE3ピエロの逃避行」
「CASE4浮気調査は世界を救う」

「ガールズトークアパートメント2020」

最優秀賞は
「ピエロの逃避行」です。おめでとう俺!

#俺アカ2021

【劇団員賞】
今年内外で最も活躍した劇団員が受賞。今年の最優秀賞は、

「椎名亜音」 

です。おめでとう!少しは休みを取りなさいよ^_^

#俺アカ2021
【新人賞】
キャリア関係なく今年初めてご一緒した方が対象。

今川宇宙「ガールズトーク」
渡邉結衣「ガールズトーク」
西田アツヒコ「シュリクラ」
かわのをとや「ペパカン」

最優秀賞は
渡邉結衣さんです。おめでとうございます!

#俺アカ2021
【助演男優賞】
門野翔「シュリクラ」
遊佐邦博「シュリクラ」
野口オリジナル「シュリクラ」
図師光博「ペパカン」
佐藤正宏「ペパカン」
阿部博明「ペパカン」

最優秀賞は、
図師光博さんです。おめでとうございます!

#俺アカ2021
【助演女優賞】
舞川みやこ「シュリクラ」
花奈澪「シュリクラ」
松本稽古「ガールズトーク」
高宗歩未「ガールズトーク」
栞菜「ペパカン」
串田杏沙「ペパカン」

最優秀賞は、
栞菜さんです。おめでとうございます!

#俺アカ2021
【主演男優賞】
藤堂瞬「シュリクラ」「ペパカン」
図師光博「シュリクラ」
神谷未来紘「シュリクラ」
土矢兼久「シュリクラ」

最優秀賞は
藤堂瞬です。おめでとう!

#俺アカ2021
【主演女優賞】
椎名亜音「シュリクラ」
松木わかは「シュリクラ」
七海とろろ「シュリクラ」
稲葉麻由子「ガールズトーク」
高橋明日香「ペパカン」

最優秀賞は、
松木わかはさんです。おめでとうございます!

#俺アカ2021
【演出賞】
絶対俺受賞枠。最優秀演出賞は、

「ペーパーカンパニーゴーストカンパニー」

です。おめでとう俺!

#俺アカ2021
【作品賞】
今年の俺作品で一番評価された作品。

「ボイルド・シュリンプ&クラブ」

です。おめでとうシュリクラ関係者の皆様!おめでとう俺!

今年の俺アカは以上です。また来年もご贔屓に^_^

今年一年振り返り④「袴DE☆アンビシャス」「12人の私と路地裏のセナ」

今年一年振り返りラスト

公演中止、来年に延期となった2作品を少しだけ振り返ります。ネタバレにならないよう気をつけないと汗。

8月
UDA☆MAP
「袴DE☆アンビシャス」

11月
劇団6番シード
「12人の私と路地裏のセナ」

8月はコロナで、11月は怪我での公演中止となりました。改めて楽しみにしてくださっていた皆様、ごめんなさい。関係各位にも多大なご迷惑をおかけしました。私自身公演中止を、しかも1年で2回も経験するとは思ってませんでした(当たり前です)。8月のあとは、もう演劇ができないんじゃないか、しばらくはやれないんじゃないかというくらい落ち込みました。本当は10月のペパカンも降板させてもらおうかと思ったくらいです。でもそれを救ってくれたのは、来年楽しみにしてます、と応援し続けてくれた皆様、来年の公演でやってやりましょう、と言ってくれたキャストやスタッフの皆様でした。本当に感謝しています。骨折した樋口靖洋は手術を終え、少しずつリハビリが始まり、前を向いています。袴DEは7月、12セナは8月に再上演日程が決まりました。どちらも新作書き下ろしの両作品、ぜひ楽しみにしててください!

という訳でネタバレに触れない程度に軽く振り返ります。

「袴DE☆アンビシャス」
時は大正、女性のスポーツ界への進出が始まった頃、女学生のカヲル(若林倫香)は、学校の銅像(宇田川美樹)の導きにより、謎のスポーツ「スカッピー」でオリンピックを目指すが…。

というイントロで始まるドドドドドスポ根コメディです。ボールは紙風船、円形のコート、使用する道具は、薙刀、タンバリン、羽子板、団扇、と、全てオリジナルで一つのスポーツを作り上げました。これは脚本も大変だったし、稽古場でキャスト達と模擬試合を重ねながら、細かいルール作りをしていきました。そこまでやる演劇ないやろ笑。いや、ないですよ。本当にスカッピーがどこかのなにかの正式競技にならんかなと思ってます。
お客さんはまさに観劇というより観戦という気持ちを味わえると思います。ボールが紙風船なので、ライブ感がすごいのです。キャストは本当に紙風船と格闘しながら、試合シーンを作り上げてくれました。

この作品は少年ジャンプならぬ、少女ジャンプですよ。

UDA☆MAPはいつからかジャンプテイストが強くなった気がしますが笑、まさに今作も友情努力正義をとことん楽しんでもらえると思います。

来年の上演日程は、
2022年7月13日(水)〜18日(月)です。
劇場は変わらずシアターグリーン ビックツリーシアターです。

告知動画がこちら

「12人の私と路地裏のセナ」
日雇い労働者の田島修(樋口靖洋)は、タップダンサーになる夢を持つ、こともなく日々労働に勤しんでいる。しかし彼の中には11人の人格があり、入れ替わり立ち代り彼の人生を彩っている。ある日田島は路地裏で、セナ、と名乗る謎の少女と出会い、彼の運命が動き始める…。

松本陽一の野心作!という触れ込みで書き上げた新作です。本当に不思議な肌触りで、早くお客さんに観てもらいたい欲が強い作品。12人の人格と聞くと、ちょっとサイコなのかなと思いがちで、私もそうならないようにと腐心して脚本を進めたのですが、樋口の持つ独特の雰囲気、路地裏のカコを演じるエリザベス・マリーの透明感などが相まって、感動のヒューマンドラマ、に仕上がったんじゃないかと思っています。もちろん仕上がるのは来年の8月です笑。キャスト同士が休憩時間にひたすら考察し合うような、それでいてそんなに難解に感じない、まさに不思議な手触りの作品になる予定です。宇田川や椎名などの劇団員もちょっといつもと違う立ち位置にいて、センターは樋口。6cの新しい形もお見せできるようなそんな作品になると思います。

来年の上演日程は、
8月10日(水)〜16日(火)
劇場はこちらも変わらず、中野テアトルBONBONです。

これにて今年一年の振り返りは終わり!来年はこの再上演作品2作もあるので盛りだくさんな一年になりそうです。オミクロンで終わってくれコロナ!!

劇団6番シードは毎年恒例に元旦21時に今年のラインナップをホームページで発表しています。そして今年は重大発表もあります!!!!!あ、悪いやつじゃないから期待してくださいね☺️

松本個人も来年は新たな企画を立ち上げたりとアグレッシブな一年にしたいな。そちらも1月4日あたりに情報解禁します!

今年一年も大変ありがとうございました。
来年もどうぞご贔屓に。
劇場でお会いしましょう。

松本陽一

今年一年振り返り③「ペーパーカンパニーゴーストカンパニー」

今年一年を振り返っています。

10月
BE WOOD LIVE主催
「ペーパーカンパニーゴーストカンパニー」

6番シードで2回、OILAGEという東西の役者を集めたユニットで1回上演され、大阪公演も何度かやっている初期松本の代表作の再演です。初演が劇団10周年の演目だったので、ええと、約20年前のホンになるのか。20年前!!あれ、15周年だったかな?記憶が曖昧、ちょっと調べますね。

調べました。

あ、やっぱりあってました!2003年の10周年記念公演、劇場は東京芸術劇場ですね。おお、歴史あるホンだなあ。

この演目を劇団員であり、女優であり、舞台プロデューサーでもある宇田川美樹が「ぜひまた上演したい」ということで実現しました。今作は宇田川はPに徹しているので、冠もUDA☆MAPではないんですね。

まずはその宇田川のキャスティングが素晴らしかった。主人公は妻を亡くしてちょっとやさぐれている新聞記者、陵(藤堂瞬)とその死んでしまった妻の幽霊・春子(高橋明日香)。宇田川が「とにかく身長差が大事」と熱弁をふるっていたのですが、まさしくその通りで、ラストシーンのコントラストたるや。他にも宇田川は結構身長(つまり見栄え)にこだわってましたね。図師くんやダイラくんのスーツ男子とか、クシダさん演じるデスク(副編集長みたいなポジ)とかわのをとやさん演じる局長との対比など。

そして作品の要である、幽霊が見える記者、楓役に栞菜さん。この栞菜が非常に素晴らしかった!過去宇田川や椎名が演じてきたスーパーハードな役ですが、栞菜さんの持つコミカルさにしなやかさとかドSな感じ?とかが加わって素晴らしいトップ下でした(サッカー例え)。

基本的にみんな良かったので役者褒めちぎり振り返りになりそうですが笑、主演の藤堂瞬の大人の色気、ヒロイン高橋明日香の最後の涙で泣かなかった人いないんじゃないかな。この演目はやっぱりラストシーンが決め手と言いますか、最後の陵と春子の別れのシーンですね。あらゆる手を使って陵に気持ちを伝える春子。しかし陵には声も聞こえなければ姿も見えない。そこで起こる奇跡…。これは初演の時に「天に召される別れって舞台では難しいなあ。ほんと映画みたいにCGで消えてくれないかな」と大いに悩んだ結果思いついたのが「腕の中に抱かれて消える」だったのです。あのシーンがあるから今でも上演し続けられている普遍的な物語になったんじゃないかなあと思ってます。

稽古は基本サッカー戦術の落とし込みのような様相でした笑。この人上がったら君はポジションチェンジ、役割も当然変わるから臨機応変にね、といった具合です。その中で図師くんがとてもいい仕事をしてたなあ。ボランチのポジションなのですが、周りを見ながら自分の位置を取り(それは舞台の立ち位置という意味よりもそのシーンの役の立ち位置といった意味合いが強い)、前に出て行く結城や栞菜のフォローに入り、そしてすきあらば自分で点を取りに行くという素晴らしい匠の仕事をしていました。
オオダイラ君にはよく稽古場で「ポンコツ!」って怒ってましたね笑。そういえばOILAGEの時もベテラン俳優さんがポンコツ呼ばれてたなあ笑。この脚本は超高速で「え」「あ」「楓」「そんな」「おい」といった3文字以内のセリフが20行続くような超高速パス回しなのです。ダイラ君演じる記者菱沼はそういうセリフも多く、セリフが抜けたら「ボールロスト!」なんて言ってました。ダイラ君もイケメンからコメディ班まで幅広い役者だなあと思っています。同じようにクシダさんも相当の素振りを行ったんじゃないかな。元々不器用ではない俳優さん達をもってしてもこのホンはえぐかった。

ベテラン陣の存在感はやっぱりすごいです。局長役のかわのをとやさん、ホームレスの幽霊、二郎さん役の佐藤正宏さん。小劇場でご両名が揃う舞台なんてそうそう無いと思います。それでお二人ともストイックなんですよね。お二人の背中は若いキャストには得難い経験だったと思います。

あとは出番はピンポイントだったけど、抗議する人権団体のリーダーを演じた阿部博明は地味にいい仕事をしましたね。決して悪役と思わず演じてほしい、世の中に普通にいる人で演じてほしい、とだけお願いしましたが、絶妙なリアリティだったと思います。

総じてキャストの印象ばかり書いてしまいましたが、当初宇田川は「毎年やっていきたい演目」と言っていました。しかし終わってみると「来年同じクオリティ、それを超えるクオリティを出せる役者が簡単には見つからない」という理由で毎年公演は断念したそうです。それくらいこのキャストはハマっていて、そして屈強でした。とはいえ何年か後にはまた上演できるのではないかと思っています。幽霊が見える見えない、死んだ妻の幽霊と夫との別れ、などベタ要素かなり強いのですが、だからこそ普遍的にお客様の心に響くのかもしれません。
このホンを別の人の演出で見てみたい、とも思ったのですが、これだけの高速感のある脚本は、演出で新味をそうそう出せるものではないんだろうなあとも思ってます。

個人的には公演中止となった公演の次の公演だったので、落ち込んでいたところから、作品や座組みに力をもらって、やっぱ演劇っていいなあと思わせてくれる公演でした。

さて、これにて今年の公演振り返りは終わりなのですが、次回、公演中止(延期)となった「袴DE☆アンビシャス」と「12人の私と路地裏のセナ」をネタバレにならないよう少しだけ振り返ります。