2025年振り返り⑦「取調室ABC」

さて、ラスト一本。2025年振り返り。

はらみかプロデュース

theater tribe workshop

「取調室ABC」

はらみかさんが企画するワークショップに参加させて頂きました。2ヶ月やった最後に中編脚本をワークショップ生と、現役チームの2チームで上演するというもの。

チームネクスト

ワークショップ生中心のチーム名がこちらです。2ヶ月前からこの上演台本を使ってワークショップを行い、台本理解の講義や、全役やるなど、いろいろやりましたね。脱線て訳でもないけど、ツッコミ担当の極意とは、みたいな授業もやったな笑。週2回を2ヶ月やって、集中稽古1週間という時間で、1時間の物語を作りました。時間的にはちょうど良い感じがしました。後に書きますが、バンガードの皆さんよりも、やってきた時間が長いので、一旦の仕上がりは早く、そこからさらに、という伸びしろを意識した演出や指導は、まさにワークショップならでは。

良くも悪くも商業化された演劇界で、学びの時間を作りたいというはらみかさんの志が素敵だなと思って参加したので、参加者の皆様の学びの時間になっていたとしたら嬉しいです。ワークショップ生ではないですが、助っ人的に出演して頂いた吉岡大輔さんは良かったなー。

チームバンガード

先ほど少し書きましたが、こちらは現役といえばいいのか、普段からバリバリ舞台活動をしている俳優を集めたチーム。ラスト一週間の集中稽古のみで仕上げるという、ある意味こっちのチームのほうが大変なはらみかプロデュースです。そして大変そうでした。台詞を覚える、が大前提大変なんですけど、その先の己の芝居への色付けや、チームの成熟や化学反応など、演出としては仕事はやりきれたんだけど、演出の手が離れた先の部分まで魅せられたかと聞かれたら、ちょっと難しい部分もあったのかなと思いました。

そして出演者の宮坂公子さんが体調不良により降板となりまして、はらみかが急遽2役目、しかも今作で一番台詞が多い役をやるという緊急事態も訪れましたが、鉄の女はらみかは見事にやり切りました。本当にタフな人です。身体に気をつけてね。

そのはらみかが代役をやった3話の相方のキャスト、ネクストは後藤吏沙、バンガードは藍澤慶子の芝居が印象に残ってる。

3話は傷害事件を起こした引きこもりの息子を持つ母と少年課の刑事の取調室。その母親役を演じてもらったのですが、タイプも演技もまったく異なっていて、見応えのある話になりました。

後藤さんは、憔悴しきった母親を熱演しました。このはらみかワークショップから芝居を始めたというから先が楽しみです。

対する藍澤さんの母親は、いい暮らししてるんだろーなー、いろいろ間違ってるなー、って感じがびんびんの母親で、でも途中熱く「この子はいい子だって私が言わなくて誰が言うんですか!」と叫ぶシーンで印象がガラッと変わる面白さがありました。というのもあって、地味に変えた小道具がありました。刑事に賄賂を渡す封筒は、後藤バージョンは白いきちんとした封筒で糊付けもされてるものに。藍澤バージョンはコンビニでおろしてきたようなATMに置いてある封筒で封も開いてるものにしました。普通に当日降ろしてきそうだもんなあ。

この「取調室ABC」という演目は、実は15年前に当時立ち上げた「45歳からのアクターズスタジオ」というワークショップの中間発表会用に書き下ろした物語でした。月日流れて、新たなワークショップの新たな俳優達に演じてもらえたのは、不思議な縁を感じます。伏線鬼回収のラストは今見ても良くできてるなあと思いました笑。

さて、振り返りはこれにて終了!

本日3日の22時ごろから、毎年恒例、昨年一年の俺作品を俺が表彰する完全俺企画「俺アカデミー賞2025」をツイキャスで生配信しようと思いまーす。お楽しみに!

トムコラム