今年一年振り返り①「ゼロヨンヨンの終電車」

今年一年振り返り①

1月
アリスインプロジェクト
「ゼロヨンヨンの終電車2018」

脚本と演出を担当しました。

まあ毎年振り返り一発目に思うこと。

これ今年かー!!!!

まあ12月から稽古して年明け早々の公演だったので、半分昨年の実績。

これまで沢山の芝居を一緒に作ってきた盟友?高橋明日香主演ということでわりと急遽の依頼だったのですが、劇団過去作をあすぴー主演でやったら面白いなと思い引き受けました。

原作の劇団公演は10年前くらいかな。小沢和之演じる主人公のサラリーマンが新宿駅で痴漢と間違えられたところから物語が始まり、別の事件で逃げていた風俗嬢と逃避行をするというサスペンスもの。

という大枠だけ残して、すべて書き直した完全新作ですね。高橋明日香演じる高校教師黄彩花と、梅田悠演じる男装ホストMISAKIの逃避行のドラマとなりました。

アリスインプロジェクトですから出演者は全員女性。初演の探偵コンビも舞川&中塚の女性デコボココンビに。このコンビよかったなあ。
ボーダーズと呼ばれる廃屋を寝ぐらにした不良少女グループなど、スワロウテイル大好きな私としては本当に好きな世界観で楽しく書きました。いや新宿ダークすぎだろ笑

なかでも悪役刑事の宇田川美樹と花奈澪が良かったなあ。キャラクター設定が嘘しかない笑。若い女の子がひしめくアリスさんに宇田川がアホみたいに怖い役で出て、物語の真ん中で北野映画ばりの殺戮シーンがあるとか。

いやあ、楽しかったです。その時殺されたホストを演じていた喜屋武蓮ちゃんは、宇田川さんの舎弟みたいになり、その後のUDA☆MAPでもすぐ死ぬ役になりました笑

花奈さんがボーダーズの足を撃つシーン、針谷さん演じたホストリーダーを宇田川さんがボコるシーンなど、アリスさんで自由にチャレンジさせてもらいました。

高橋明日香と梅田悠のコンビ感や役者同士のシンパシーも作品を底上げしたひとつの要因だったと思います。

最終的にお客様には見えない(でも感じる?)部分なのですが、高橋明日香だから集まったキャストもいたり、私もあすぴー主演ならこんなことやらせたい、といった思いが最終的に響いた作品かなと思います。

ほぼ新作だった今作ですが、初演で反省した部分を改良して書き直せたので作家としては非常に満足している作品です。音楽は初演と同じく空感さんの楽曲を使わせて頂きました。

中盤アクトの「Monster blast」の鬼振り付けは松本稽古さん。彼女のアグレッシブな振りは好きだなあ。
ラストシーンの「儚〜HANA0:44〜」も名曲ですよね。もう一度この曲でラストシーンを書けて幸せでした。ラストに渡辺菜友の何気ない台詞で終わるのも気に入ってます。

次回は
「ある日僕らは夢の中で出会う」
です。お楽しみに!

トムコラム