このサイトの名前がトムペディアで、このコラムの名前がトムコラム。トムってなんやねん、って方もいると思いますので、由来の話をしますね。つってもそんなすげーなんかある話じゃないですが(笑)
え〜昔のあだ名です。由来も当時(22歳くらい)の私がトムハンクスに似てたっていう(笑)似てたかどうかも微妙だな。
当時、脚本家や映画監督を志し、松竹鎌倉映画塾という映画専門学校に入りました。地元広島で3年働いて(うち半年は結核で入院)上京しました。結核のエピソードはたくさんあるので、今回はスルーしますね(笑)21歳の時ですかね。
それで、学校始まって親睦会みたいなことがあった訳ですよ。そこでベタに知らないもの同士が仲良くなる為に、あだ名つける大会をしようみたいな流れになった訳ですよ。で、その段階で特に個性もなかった私の番になった時に、ちょっと不穏な空気が流れたんですよ(笑)びみょーか間があいて。
そしたら(確か)数少ない女性の同級生が、気を使った感じで「松本君てトムハンクスに似てるよね」みたいなこれまたびみょーな援護をしてくれたのですよ。映画学校ですからね。困ったら映画ですよ。
で、じゃあトムにしよう。とついたあだ名がわりと浸透しまして、しばらくはトムと呼ばれていたのでした。
ただ演出家になったくらいからだんだんそう呼ぶ人も減ってきて、後輩とかは愛称では呼びずらいからますます呼ばれなくなって、今ではサインの片隅にそっと小さく書くくらいになってます(笑)劇団員だと「トム君」って呼ぶのは宇田川と小沢さんくらいですかね。土屋や椎名も「松本さん」ですね。
わりと気に入ってたのかな(笑)なんかトムって柔らかい響きがあっていいのかなあ。トムさん、とか、トムおじさんとか、優しそうな響きじゃないですか。ダニーさんよりいいじゃないですか。
だから呼ばれなくなって一抹の寂しさはありますが、今さら呼んでくださいとはなりません(笑)
そんなトムの由来でした。
ちなみに舞台演出家って現場で呼び方が難しいんですよね。映画監督って「監督、ここの台詞ですが」って呼びやすいでしょ?「演出、ここの台詞ですが」って言いづらいんですよね。映像の現場行くといつも思います。
じゃあなんて呼ぶのかって言うと、今はほとんど名前だと思うのですが、ちょっと昔だと(今でもそういう現場はあると思いますが)、「先生」って呼んでたみたいですねえ。
先生、はやだな。