Dプロジェクト上映会を終えて

映画「Dプロジェクト〜UDA編、ヒグチ君編〜上映会」全15ステージが終わりました。まずはご来場頂きました皆様、本当にありがとうございました!

 

いやー最終日に目標達成した時の感動たらなかったよ!水曜日の壮行会で、達成報告できず、たぶん無理だろうと思ってたからね。感動して噛み噛みになっちゃった(笑) 山岸監督も自分の挨拶にツイッターでセルフダメ出ししてましたね。それがこちら。

 

「映画祭でどんな賞をもらうより今日という日が嬉しい。キャスト、スタッフなによりもお客さんにこんなにも支持していただけた今日という日を私は忘れない。
締めの挨拶であんなにも自分の気持ちをまとめられなかったことはない。
でも浮き足立ってる場合じゃない!まだまだ行くぜ!Dプロジェクト!!」

 

打ち上げの席で聞いたんだけど、監督は最後に、目標達成したらバイトしないでよかった的なことをオチにして、笑いを取って和やかに終わろうと思ってたみたいなんだけど、客席のお客様の何人かが泣いてるのを見て、プランが崩れたらしい(笑)

 

水曜日の時点で、目標達成しなくても次はやります!と宣言してたけど、お客様は応援してくださいました。水曜時点の予約数から最終的に倍くらいになりました。

 

水曜日の壮行会でこんな話をさせて頂きました。それは目標達成が危ぶまれた段階で皆で話し合った時に出た意見です。

 

達成しなかったら劇団員や監督やプロジェクトヤマケンメンバーがアルバイトする。

 

すでに90パーセントみたいなとこまで来ていて、でも残りステージでいけるかどうかギリギリだったんです。その時私が思ったのは、もうお客様は、存分に楽しんで頂き、そして応援して頂いたということ。足りないからDVD10枚買ってくださいみたいなことは絶対やりませんし、間接的にでもこのプロジェクトがそうなるのが、そう思われるのが嫌でした。観たいから見る、買いたいから買う、その為にプロジェクトヤマケンがインディーズ映画とは思えないクオリティの映画を作り、楽しんでもらえるメイキングを作り(そこにはキャストの皆さんの寛容な協力がありました。女優のメイク風景オッケーのメイキングなんて(笑))、他にも絵コンテ販売、おまけDVD、スタッフブロマイド販売、キービジュアルに参加権、など、みなさんに楽しんでもらえる企画とクオリティを頑張ったつもりです。

そんな話を壮行会でお話させて頂きました。だから、達成しなかったら後は私だと。皆さんに楽しんでもらう為、そのバイトの様子をメイキングに入れますと言ったら大きな笑いが起きました。その笑い声も巡り巡って嬉しかったなあ。バイト楽しみみたいなツイートもたくさんあって。監督や宇田川はバイト先を探し始めてたみたい(笑)バイトするメイキングが楽しみっていう気持ち分かりますね〜(笑)例えば私と監督が居酒屋の洗い場でもめる絵とかね(笑)Pとしてはなんかやれないかなあとはぶっちゃけ思ってる(笑)

 

ここで監督のツイートを再び引用。

 

「Dプロジェクト第二弾の目標売上に25日最後の上映で達成できるかきわどい。でもそれをネタにお金を搾り取るようなマネはしたくなかった。もう十分応援してもらった。皆で悩んで出した結果「足りない分バイトしよう」だった。かっこ悪い。だけどそれが僕ららしいなと皆が笑った。Dプロが大好きだ。」

 

そして最後は、お客様と一緒に、達成という喜びを味わうことができました。最終発表はガチで集計した人、あ、ぶっちゃけますね、その日受付にいた藤堂です(笑)と私しか知らない状態でした。本編後に登壇するメンバーや劇団員の緊迫感といったら。

 

私はメイキングコメンタリーがうまくいくかどうかをずっと考えてました。この日はヤマケン組スタッフもゲスト参加する日。プレイヤーではない方々の、だからこそのトークをどう引き出すかをずっとシミュレーションしてました。それはご予約が急増し、なかには応援の為に観る予定じゃなかったけど、達成応援の為にリピートご来場頂いた方もいると思ったからです。

 

私達はいつも劇団で芝居をやる時、チケット代とともに、時間、を考えます。1ステージ観るだけでもなんだかんだ半日仕事ですよね。休日の大半をこの芝居(映画)にかけて頂く価値があるか、という思いを持って作品や興行を作っているつもりです。だからこそ、このラストステージを、最高に楽しんでもらいたかったのです。自己評価ですが、ヤマケン組の皆さんのトークはとても面白く、こういうのよそでやってないだろう!と、いいメイキングトークになったんじゃないかなあ。と思ってます。後で聞いたのですが、監督が、いっぱい喋れよ、ってハッパをかけてたみたいですね。前回上映会はスケジュールでかなわなかった、カメラマンのホーリーさんの話は楽しかった。

 

そんな私にとっては最高の形でこの上映会の幕が降りました。舞台じゃないから幕はないんだけどね(笑)

 

監督と次回続投を決めた後に、移動の電車で未来の話をたくさんしました。全部完成した後の公開の話とか、映画祭に出品する話とか。

 

鬼がたいそう笑ってると思いますが、楽しかったです。

 

Dプロジェクトに関わって頂いたすべての方に、

ありがとう!!!

 

 

140字の感想が好き

先日ツイッターに次回公演の話を書こうと思って、今さらながらはたと気づいた。

次回公演のタイトルは「人生の大事な部分はガムテで止まっている」

そう、長いのです。これ書いただけでかなりの文字数(笑)でもタイトルだからね、面白いでしょって感じで伝えたいしね。

 

ツイッターに書いてくださる感想が好きです。自分が書くのも好き。短くて書ききれないから、大事な部分だけ厳選するんだよなあ。だからシンプルに「面白かった!」だけみたいなのもあるよね。これはレビューサイトにはない特徴だと思います。レビューサイトは、レビューだけにどこか最初の入口である「面白かった」「つまんなかった」あとは「普通」とか?の感じが分からないんだよなあ。まあ食べログとかでも美味しい!だけじゃ伝わらないから、麺の固さとかスープとかサービスとか書くのと一緒かな。食べログとか書いたことないな。

 

という訳で、シンプルだったり厳選された140字感想が好きって話でした。

 

ただツイッターはグッドな感想ばかりが集まる傾向にあるんでしょうね。レビューサイトはある意味レビューを書きたい人がアクセスするので、よいのも厳しいのも様々な感想が集まるとは思います。ツイッターは面白かった!って思った方が観劇帰りの電車でさっと書くような速度だから、わざわざバットな批評を書く人が少ないんでしょうね。僕もそうだしなあ。その辺りはレビューサイトとは違うんでしょうね。グッドかそうとうバッドかの二極(それでも少ない)。

 

だからたまにすんごい評判いいなあと思って観に行った舞台が、そうでもないことがあります。これは正解に言いますね。つまんない、じゃなくて、そうでもない、です(笑)

 

口コミの難しさですよね(笑)人それぞれ好みは…みたいな話になるのかな。なんか数で計ってるようなところはあるかも。絶賛ツイートひとつだったらまだ動かないが、5つ観たら「マジか、そんなに面白いのか」って思っちゃう心理(笑)最近ニュースで「ツイッターの反応は」みたいな言葉をよく聞くようになり、まるで世論調査の替わりみたいな使い方をしていて、ちょっと違うんじゃないかなあと思ったけど、まあこういうことかも。

 

私達も舞台や、今やってるDプロジェクトだったら映画の、感想ツイートをぜひ、みたいな話をします。映画界よりラーメン屋より演劇というジャンルはこの感想ツイートの口コミ効果で観客を増やしたんじゃないかと思いますがどうですか?

 

よく「いい感想だけリツイートして」みたいなご意見をいただきますが、上に書いたように、いい感想のほうが圧倒的に多いんですよね。私は、辛口、厳しい、つまんなかった方面、の感想もリツイートするようにしています。ただ、ひとつ守っていることがあって、作品への感想が辛口なのはいいのですが、個人への中傷までいっちゃってる人いますね。例えば、松本の演技がダメだった、ならいいのですが、松本の演技がダメだった、死ね。みたいな(笑)

極端な(いやそうでもないか)例えですが、わかりやすく言うとそんな感じ。作品や脚本や役者がどんなにダメでも、なにも死ぬこたぁないですからね。昔アンケートに死ねって書かれたことが一度だけあってへこんだなあ。今ではいい思い出。

 

ということで批評を越えて中傷になってる感想はスルーしてます。特に役者であっても個人狙いはよくないですよね。

 

フェイスブックではどんな風なんだろう。私めんどくさくていまだにフェイスブックやってないのですよ。SNSというか、スマホはほどほどにしたくて。

 

ほどほどになってないですけどね(笑)

 

 

 

 

 

エンドロールと番手の話

私、映画のエンドロールって好きです。よくエンドロール終わるまで席立たない派と立つ派みたいな話がありますが、私は立たない派。面白かった作品に限りだけどね。

 

まあ余韻なんでしょうね。あの文字を全部見てる訳じゃなく、作品の余韻に浸りながら、ああたくさんの人がこの作品つくったんだなあとしみじみするというか。

 

舞台でいうとカーテンコールになるんでしょうね。余韻ってことで言えばカーテンコール前の暗転か。うん、確かにその時間も好きだわ。

 

話変わるけど、業界には番手という言葉があり、文字通り役者さんが、この作品で何番手か、チラシの順番は何番手か、みたいな使い方をします。なんかこうやって書くとあんまりいいイメージを受けないかも知れないけど、事務所の力関係とかあるんじゃないかとかね。でも僕はわりと好きなんですよね。番手の話。

 

観る側でも楽しくないですか?おお、この役者さんとこの役者さんがこう並んだか、とか。確か「留め役」って言葉があって、止め役?エンドロールの一番後ろに来る人。たいてい一番ベテランの人ですね。エンドロールで言うと、そのあたりのせめぎ合いも観てて楽しい。留め役の前に留め留め役みたいな人がいて、それでも足りないからさらに留め留め留め略。

まんなかあたりに中留めみたいな場合もあるよね。そういうのまとめて好きなのかも。大河ドラマのエンドロールは本当に大変そう(笑)

 

そういう訳で番手好きな私は、地味に劇団公演でも毎公演、劇団員の番手を変えています。いつも劇団員の名前を並べて、ゲストさんの名前を並べる形にしていますが、つまり劇団員のトップクレジットはその公演の最初に名前が来ることにいつもなります。

 

昔はただ入団順だったように思います。すると宇田川美樹が必ずトップになり、確か本人も嫌だみたいなことを言ったかなあ。覚えてるのは20周年記念公演「Dear Friends」の時に「ついに樋口がトップクレジットだ!」みたいに劇団員が盛り上がった気がするので、その頃はもうやってたんだね。いつからかは覚えてないや。

 

そこには主役論みたいな話が入ってきますが、それはまた別の機会にして、番手で私もキャストもお客様もワクワクしてくれたらいいなあと。

 

 

ちなみにこれが次回公演「人生の大事な部分はガムテで止まっている」の番手ですね。これだけ書いておいてなんですが(笑)、今回2作品あってかなりの群像劇なので、あんまりあてになりませんてへ。両作品トータルだと小沢さんかなと。久々ですね、小沢さんのトップ。

 

あと映画のエンドロールでは、監督の名前が、スタッフ欄の一番頭か、エンドロールの一番最後か、がありますね。海外で監督がラストに出るのはないですね。日本だけの文化?

 

Dプロジェクトの山岸監督は前者でした。スタッフ欄の頭。なにかの機会にそんな話をしたら「監督が一番中心になり作品は作られるけど、やはりスタッフ全員で作った映画だから、一番頭がいい」とのこと。ただ一番最後というのは「作品のすべてに責任を持つ」みたいな意味合いもあるので「責任とらんのかい!?」みたいな意見もあるそうです。面白いですね。

 

崖の上のポニョかな、観てないからわからないんですが、スタッフロール(キャストも?)を全部50音順で出したとか。それはそれで面白いな。Dプロジェクトのメイキングのエンドロールはこの形。

 

ただ、たまに舞台のチラシでキャストの並びが50音順の時があるけど、あれは好きじゃない。

 

 

 

相田さんが主役で渡辺さんが留め役って思っちゃう(笑)

 

 

昨日のツイート0204

「Dプロジェクト」完成試写会。ちょっと前にシネマジャンクションっていう映画祭を観に行った時に思ったんだけど、自主製作映画ってなんか足りないんだよね。私の目線で言えば役者。たった一人の素人役者が(素人を使うというコンセプトに乗っかってたら何の問題もない)作品のクオリティを決める(続

「Dプロジェクト」完成試写会続き。最初にプロジェクトヤマケンに惚れたのもそこだった。インディーズに感じるどこか「しょうがない感」がなかった。私は劇団員をメインにした映画を作るとなった時に心配したのはそこ。劇団員が大スクリーンに耐えうる役者かどうか試されるなと。勿論身内だが(続

「Dプロジェクト」完成試写会続。それはまったく問題なかったと思う。宇田川はあの難役に血を交わせ、樋口は樋口ワールドを高橋明日香さんとさらに昇華させたんじゃないか?ヒグチ君編は早くお客さんの感想が聞きたい。それくらいカオスで、だいたい(舞台で言うと)幕が開く前に、作り手としては(続

「Dプロジェクト」完成試写会続。作り手としては、ある程度反応が予測できるものだが、今回は分からない(笑)分からないのが楽しいし。メイキングの監督インタビューでキャスティングが良かったと監督が言ってくれたが、演劇界の第一線キャストが惜しげもなく贅沢に出演してる画は、演劇ファン(続

 

「Dプロジェクト」完成試写会続。演劇ファンじゃなくても興奮すると思うよ。クエスト四天王のシーンとかめちゃよかった^_^それは最初に書いた、なんか落としてる感のインディーズ映画に絶対したくなかったし、プロジェクトヤマケンと6Cとそれにまつわる舞台俳優達の素晴らしいコラボだと思う(続

 

「Dプロジェクト」完成試写会続。今回の上映会の一番のハードルは、海外ドラマ的に言うと第2話からということ。その不安はずっと(なんなら毎日)あったけど、今日吹っ飛んだ。ていうかようやくこのDプロジェクトのスタイルが見えた気がした。2から始まって1があるって思えた。元々そういう(続

「Dプロジェクト」完成試写会続。元々そういうスタイルだったんだよね。前回の「トウドウツチヤ編」を観た方は期待値マックスで来てくださいね^_^今回初めての方も絶対満足できると思う。冒頭に海外ドラマ風のダイジェスト。監督はプリズンブレイクをくそほど見直したらしい(笑)この上映会(続

 

「Dプロジェクト」完成試写会続。この上映会がどうなるか見えなくて不安だったけど、どうなるか見えないのが期待と楽しみに変わったよ。この企画はお客さんを巻き込んで成功か失敗か見えない中進むのが面白いんだろうなあ。でも「完成させてください」じゃなくて「完成させましょう」って(続

 

「Dプロジェクト」完成試写会連ツイラスト。「完成させましょう」って言ってくれたお客様の言葉は忘れない。まさにハラハラドキドキの上映会が10日から始まります。絶対観てね!

 

樋口も宇田川も銀幕スターだったと思うよ。そして土屋が相変わらずめちゃくちゃおいしくてかっこいいんだよなあ。

トムの由来

このサイトの名前がトムペディアで、このコラムの名前がトムコラム。トムってなんやねん、って方もいると思いますので、由来の話をしますね。つってもそんなすげーなんかある話じゃないですが(笑)

 

え〜昔のあだ名です。由来も当時(22歳くらい)の私がトムハンクスに似てたっていう(笑)似てたかどうかも微妙だな。

 

当時、脚本家や映画監督を志し、松竹鎌倉映画塾という映画専門学校に入りました。地元広島で3年働いて(うち半年は結核で入院)上京しました。結核のエピソードはたくさんあるので、今回はスルーしますね(笑)21歳の時ですかね。

 

それで、学校始まって親睦会みたいなことがあった訳ですよ。そこでベタに知らないもの同士が仲良くなる為に、あだ名つける大会をしようみたいな流れになった訳ですよ。で、その段階で特に個性もなかった私の番になった時に、ちょっと不穏な空気が流れたんですよ(笑)びみょーか間があいて。

 

そしたら(確か)数少ない女性の同級生が、気を使った感じで「松本君てトムハンクスに似てるよね」みたいなこれまたびみょーな援護をしてくれたのですよ。映画学校ですからね。困ったら映画ですよ。

 

で、じゃあトムにしよう。とついたあだ名がわりと浸透しまして、しばらくはトムと呼ばれていたのでした。

 

ただ演出家になったくらいからだんだんそう呼ぶ人も減ってきて、後輩とかは愛称では呼びずらいからますます呼ばれなくなって、今ではサインの片隅にそっと小さく書くくらいになってます(笑)劇団員だと「トム君」って呼ぶのは宇田川と小沢さんくらいですかね。土屋や椎名も「松本さん」ですね。

 

わりと気に入ってたのかな(笑)なんかトムって柔らかい響きがあっていいのかなあ。トムさん、とか、トムおじさんとか、優しそうな響きじゃないですか。ダニーさんよりいいじゃないですか。

 

だから呼ばれなくなって一抹の寂しさはありますが、今さら呼んでくださいとはなりません(笑)

 

そんなトムの由来でした。

 

ちなみに舞台演出家って現場で呼び方が難しいんですよね。映画監督って「監督、ここの台詞ですが」って呼びやすいでしょ?「演出、ここの台詞ですが」って言いづらいんですよね。映像の現場行くといつも思います。

 

じゃあなんて呼ぶのかって言うと、今はほとんど名前だと思うのですが、ちょっと昔だと(今でもそういう現場はあると思いますが)、「先生」って呼んでたみたいですねえ。

 

先生、はやだな。