ちょっと順番入れ替わるのですが、今日ちょうどイベントに参加してきたので、記憶も熱いうちに。
9月
Studio K’s
「正典・まなつの銀河にゆきのふるほし」
シアターKASSAI
脚本・麻草郁
演出を担当しました。初演、真説(再演)から続いて3回目の演出でした。最初にホンを見てびっくり!前回とここまで変わる?ってくらいシーン構成やキャラクターイメージなんかも変わってて、でも今日イベントで麻草さんから理由聞いて納得。こういうのもアフターイベントの良さだよね。今日何人かのキャストと久しぶりに会って同窓会感あったんだけど、まだ3ヶ月しか経ってないんだね。誰かが「1年前みたい」と言っていたが、まさにそんな感じ。和気藹々と良きイベントでした。
今回の一番の変更は脚本もあるのですが、劇場です。過去2回六行会ホールでやっていて、今回は小劇場シアターKASSAI。イベントでも質問されましたが、まずロケットどうするねん問題ですよ。最後みんなの希望を乗せて飛び立つロケットは肝中の肝。初演はプロジェクターでロケットから観た地球まで投影してました。そこで思い出したのが、その地球を投影してくれた映像さんの言葉。
「観客の想像に、映像はかないませんよ」
さあ今こそ、その金言を実行する時とばかりに、8つの椅子を駆使して、未来の教室、ロケット、地下へ繋がるエレベーターなど、様々なシーンを作りました。
イベントでも盛り上がってましたが、PGX先生に自我が芽生えていく改変は今回が初(でしたよね麻草さん)。堅物ロボットに血が流れるはわし好きなやつ。もりしまさんのお芝居もとても良かったです今日のイベントはダメだったです笑。
私が好きなのは、陽向菜友さん演じた生徒会長遥の葬儀のシーン。これも今回初じゃないかな。最初はこのシーンが浮いてしまうんじゃないかと思ったのですが逆に印象に残るシーンになりました。展開の早さと、リアリティというか、人間の生々しさが正典版の良さかも知れません。
宇宙服を着た奏が、もうだいぶ身体が悪くなってしまった光と会話するシーン。これは初演からずっとある名シーンですよね。宮里莉羅さん演じる光が真っ直ぐでいいんだよなあ。それで奏演じる前田美咲さんが感極まった通し稽古があって「それでいいです。辛いけど毎回受け止めて」と伝えました。私はその後のシーンの演出がとても気に入っていて、これまではそこでいつも悲しい、切ない系の音楽を流してたと思うのですが、今回はそこに次のシーンの宇宙へ飛び立つ希望のある音楽を重ねました。光の想いは悲しみじゃないぞという感じで良い掛け算になったと思います。
キャラクター的には、天音さんが演じた習志野文かな。正典MVPは天音さんに。
パンフに私も麻草さんも書いたのですが、気候変動で十万年後の壊れてしまった地球がこんなに手触り肌触りを持って感じることが出来る時代になるとは、再演の頃だって思いもしませんでした。これからも再演し続けてほしい作品なのかも知れません。
次回は、8月に戻って
松本プロデュースvol.2
「ザ・コメディショーSecond」
です。お楽しみに!