今年一年振り返り②「MIX UP!!」「唯一度だけ」

今年一年を振り返っています。

4月
6バンjackNG「MIX UP!!」

先に結果を書いておきますと、公演中止となった公演です。
6番シード×バンタムクラスステージ×Bobjack Theater×ENG
4団体合同のコラボ公演。一年くらい前からコツコツと準備してきました。確か3月23日が顔合わせ。1週間くらい稽古して、3月31日に公演中止を決断。4月1日に解散式をして、7日に緊急事態宣言が発出されました。やけに具体的に日付覚えてるなあ。

ええと10作品だったかな。脚本は私、細川さん、ボブジャの守山さん、麻草さん。演出は、私、扇田さん、細川さん、福地君の4人でした。演出助手さんがパズルのように組んだスケジュールを元にいよいよ稽古がスタート。スケジュールの都合で、作品によって完成度合いがまちまちで、私脚本演出の「アンダーライン〜図書館司書探偵の事件簿〜」私脚本細川さん演出の「天気と戦わない男」あたりはもう明日から通し稽古、といったところで中止となりました。キャストさんの参加日数もまちまちで、劇団員で言うと、藤堂や土屋あたりはかなり稽古が進んでて、宇田川さんや小沢さんはいよいよ初稽古、の翌日に中止の発表、とかだったと思います。

私の作品群でいうと
「アンダーライン〜図書館司書探偵の事件簿〜」はまさしく通し稽古を予定していた日に中止の発表がありました。この作品は未来切符という公演の短編の続編的な物語で、けっこう自信があったので、マジで悔しかった。別れ際に「また同じメンツでやりたいね」と藤堂が言っていたように記憶していますし、多分他の作品の人たちも皆そういう思いだったんじゃないかな。それくらいベストキャスティングでした。前島流瀬役の水崎綾さん、保育士の美郷役(漢字合ってるかな)の栞菜さん、あと園長役の信國さんもすごいいい味出してた。

あ〜こうやって書いていくと懐かしくもあり、切なくもなってくるな。やはり公演中止、作品が世に出なかったというのは、つらいんだなあ。なんか泣きそう。泣かないよ。
この公演は希望を込めてのぶさんが「無期限延期」としました。なかなかすぐにまたこの規模のコラボ公演はできない現状ですし、まずは自分の団体で精一杯の日々でしょう。そして無理だとわかっていても、上に書いたように同じメンツを集めてやりたいねという思いもありますね〜。でもこの図書館司書も「天気と戦わない男」も同じ形でなくなっても必ず世に出したいと思っています。

すごく個人的に気になっていた私脚本の再演「バスケットボールダイアリーズ」確か稽古は1回だけで終わってしまい幻のチームとなりましたが、その稽古がめっちゃ面白かったんだよなあ。宇田川キャプテンに梅田エース、たみしょうの副キャプテン、演出は扇田さん、稽古初日で勝ちが見えましたね、みたいな話をのぶさんとしたような気がする。

そしてこの年末に守山さん脚本、私演出の予定だった「唯一度だけ」がボブジャ公演で無事上演されました!!粋な計らいというか扇田さんがわざわざ私に演出を依頼してくださり、この公演の演目では最初に日の目を浴びた作品になるのかな?

この時は稽古は1回だけで、まだ台本が数ページしかなく笑(リアルにボブオムニバスのあのシーンのようでした笑)あすぴー梅ちゃんなどが面白くコラボして、続きを待ちましょう、と稽古を終えた記憶があります。12月の演出でも使った鳩時計のネタはこの時生まれました。稽古に余裕があったので笑。

12月の上演では、出演者は変わりましたが、守山さんらしい、女性4人のセンチメンタルな物語になったのではないかと思います。
ということで12月の「唯一度だけ」を振り返っておこう。

12月
ボブ宴「唯一度だけ」演出

稽古は非常に順調でした。ボブジャのみんなは他作品の仕上がりの遅さと比べて戦々恐々してたな。それくらい順調でした。
池澤さんの壁は28歳という年齢でしたが、あまりそこに囚われず彼女の感性を大事にしてほしいなと思いそう伝えました。ああいう28歳いるし。
一村さんは初めてでしたが、彼女も感度と勘がいいですね。でもお行儀よくなりすぎないなんかアニマル感もあって好きです。どこかでがっつりやってみたいなと思った女優さんでした。
長橋さんは今回が一旦ラストだったんですね。この二湖という役が実は一番難しいねと稽古場で話していて、どこにでもいそうな柔らかい人物を作り上げてくれましたね。
この3人と作品の流れの塩梅を作るのが椎名くんの仕事で、まさにきっちりいい仕事をしてくれました。
クセモノばかりのボブジャに爽やかな風が吹いたんじゃないかな笑。

あ〜また絶対やりたいな短編公演やコラボ公演。眠った作品たちよ、それまで待っててね。

次回は緊急事態宣言下に完全リモートで作った
6Cオンライン「SIX-DOORS」です。今日はここまで。

トムコラム